2010年08月03日
見た目は似てても、イメージに近づけるには (比較してみると・・・)
というような配色で試行錯誤していた帯が上がってきました。
個人的に、満足です。。
『作楽/Nord より』
あまりしないことですが、上がってくるまでの配色を比べてみます。
数度取った配色の『見本裂』です。
(これを何回も行ないます)
このように同じ色の経糸でも、横に入れる色糸使いによって、
大きく色目が変わります。お互いが影響したりもします。
これくらいの短い幅で配色を変えて、試し織りを行なうので、
一本織って、長い尺でとなると、イメージは異なります。
(その辺りは慣れないと、なかなか難しいと思います。)
一番上の写真をアップにすると、こんな配色です。
ブルーがかって見える部分と、黄色っぽいグリーンとのバランスも、
ズレると、当初のイメージと悲しいほど柄が違って見えてしまいます。
この帯の配色は、2つ目の写真にもあるように、薄くなり過ぎて、花/七宝つなぎが、
印象無くなるのも駄目ですし、濃すぎて地色とは慣れすぎるのもキツくなりすぎる。
そんなことをずっと念頭に置きながらの繰り返しの見本裂取りでした。
TPO的には、爽やかなお洒落着でもコーディネートし易いですし、
ちょっとフォーマル寄りの着物にも、合わせよいと思います。
早くこの帯を結ばれたところを見てみたいですね。