2011年10月20日
帯をキャンバスに
出来ることは(楽しいことは)何でも試してみる。
ということで、毎日いろいろ試作を作っています。
以前もほんの僅かの数量を作って、1柄は上手くは行きましたが、
その後の継続が難しかったモノです。
その大きな理由は織と後の染めとのバランスの取り方です。
正直、両方うまく立てるのが大変で、織屋としては、
どうしても織りが6〜7割を占めて欲しいと思うので、
余計に完成まで行きません。
今回は、染めが7割。
バランスからすると良くないですが、思い切りすぎて、気持よく
みんなで『お〜』と声を上げたものです。
まあ、今までの総紗縫の中には無かった。
で、一致しています。
『総紗縫×臈纈染め』
このままでもこの帯は面白いので、好きな方には気に入ってもらえる
かもしれませんね。
ただ、ここはこれで置いておいて、『バランスを』という当初の目的ならば
もう少し織の柄を強くするか、もう少し染を弱くするかです。
個人的には、ガツガツと当たったモノが好きなので、コーディネートし易い
ものは、置いておいて(誰かに任せて)、強く・個性的なものを考えたい
と思っています。
意外に当たって、差し引き〇みたいな帯が上がったら、それはそれで。
今日は帯にお絵かきをしたような、
ちょっと不思議な帯を紹介してみました。
タグ: 総紗縫