2012年01月12日
涅槃。
帯を作っていて、この柄どうしても、もう一度作りたい。
たとえば、相当昔の紋柄で、今織れない織物の場合や、
その柄をさらに魅力的にできる、と思って作る場合もあります。
ただ、
前者のほとんどが上手く行って、後者は失敗が多いです。
元の柄の印象が残っているうちは、イメージに引き摺られて、
コピーに見えてしまうのか、分かりませんが、とても不思議です。
そういう状況でも、もう一度作りたい(元々のは他のスタッフですが)
柄がこの若冲の涅槃図。
大根をお釈迦さんに見立てて書かれたものをモチーフに
帯にしたものです。
今のままでも、雰囲気は好きですし、お太鼓にすると可愛らしさもあり、
結ばれる方の評判もとても良いですが・・・。
個人的には、これから、色々なモノを引いて、寂しいバージョンを
作ってみたいと、この帯を見るたびに思います。
実現するかは、分かりませんが、あたたかいイメージがあるうちに
やりそうです。。。