2012年04月02日
叩き台からのモノづくり。
コアなファンの多い『木花』。
その中の一本を紋修正して、濃い色で織ろうと模索中です。
帯は設計の段階(紋を作る際)で、
出来上がりの色目も考えて製作していきます。
ですので、薄い色をイメージして紋図を製作した場合、
薄い色目で織るのが、殆どの場合、一番上手くいきます。
もし当初と違う色目を織る場合、(たとえば上の例で濃い地)
よほど上手くやらないと、大概は失敗することになります。
(紋を作る人の考えにもよりますが、私の場合は、の話です。)
紋(紋図)については、
→http://www.kyo-tonami.com/godaime/2012/01/post-1573.html
そんなこともあって、今回も例に漏れず、
少し変更して、配色を考えています。
今回は少し趣向を変えて、(あまり光らない)金の箔を使って、
濃茶と合わせて地を作っています。
上に載る色目は沢山入れていますが、僅かな変化だけで、全体のイメージを
まとめています。
現在のところ、茶だけで織ってしまうと、
ペタとした色目のボリューム感がない帯になってしまうので、
金を使い、僅かに入れる色目を引き出そうとしています。
上手く行けば、着物と合わせる際に、全体の雰囲気(小物や着物)で
帯の中の色が引き立ってくるような帯になるはずです。
上がってくるのは、そう遠くないと思いますので、
また紹介したいと思います。。。