2012年12月20日
地紋つくり『和紙地紋』
今日は、新しい地紋を作っていました。
名前は『和紙地紋』
『和紙地紋/作楽』
写真の織物は、経の糸を横糸で覆い隠すように織っていくので、
表には緯(横糸)だけが出て、柄を作っていくものです。
筬の打ち込みや緯の使い方次第では、
頭の中で無数のパターンが作れる面白い織物です。
たとえば、ある緯だけを一越飛ばしに入れて、他はいつも通りで織るとか、
以前紹介した『月読(つくよみ)』のように、半分にした糸を2倍通すとか。
『作楽/月読』
まず、考えられる限りのパターンを考え、
その中から一つずつ潰してく、というようなモノづくりで、
いつもよりも味気はなさそうですが、
中には、杼が上手く通らず、全く生地にすらならないものもありますし、
その辺りは気が抜けない、工程です。
今回の『和紙地紋』は、頭の中で予想していたのと、
仕上がりが随分ちがって、大きな可能性を強く感じましたので、
ここで採用してみました。
この地紋というのは柄に合うものが作られるので、通常は柄と同時に作ります。
ただ、先に気に入った地紋ができた場合、(自分の場合は大変多い・・・)、
地紋ストックに入れておきます。
そんなストックはかなり沢山持っていて、そう簡単にハマるものはありませんが、
ピタっと来た時は、モノづくりしててよかったな、と思える一瞬でもあります。
上写真のように、唐草を乗せてみましたが、仕上がりはどうなるでしょうね??