2013年10月28日
どんすじ−2
以前の記事から数日経ったので、僅かに前進です。
帯を織る際には、目出し(めだし)という見本裂を織りますが、
今回は緞子で地を確かめるために、まず今ある(機に掛かっている)モノを使って、
実験織です。
当たり前のことですが、この実験織にも当然コストも掛ってきますし、
100%帯にしないといっても、本番と同じ糸を使って、同様の時間を掛けて、
配色をして挑みます。
ただし、100%帯にならないということだけあって、やりたいことは相当試します。
本番では絶対にできない、色の組み合わせだったり、糸使いだったり。
今回は、地色が黄色になる経糸しかありませんでしたので、しかも使いたい箔は黒。
そのため、すでに頭のイメージの中では、あまりいい方向には行かないかな?
とも思いながらの配色です。
『緞子地チェック、その1』
ザックリと言ってしまうと、地の影から、黒の箔が透けるかどうか?
というチェックです。
もし透けないようにしたく、透けなければ良いのですが、透けた場合、経の糸種を
変えるか、横の糸にもう少し糸を足すか、箔の種類を変えるか、等々対処していきます。
今回に関しては、ほぼOKでしたので、もう少しほかの色の相性を見ながら、上げ方を
自分なりの方法をしていく、という結論になりそうです。
以外にこの辺りを詳細に検討せずに、進むことも多くその場合、一度紋を作ってから、
再度ここのチェックに戻らないと行けないこともありますので、注意です。
ただ、予想外だったのは、黄系の地に黒の箔というのが、白の柄の部分とのバランスも
ありながらも、馴染んだので、これはこれで、ちょっと思い切った配色をやって良かった。
かもしれません。
帯一本に辿り着くまでは、相当最初の一歩ですが、着実に進んでいます。