となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

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2015年01月27日

作楽帯『青』まとめ

 

先日FB上で目出しの段階の『作楽』帯を紹介したところ、かなりのコメントを
頂くことができました。

 

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1月21日Facebook

 

モノづくりの話は、基本こちらで書くつもりでしたが、思っていた色味に近い感じの色が
一発で出たので、あちらは思わずそのままUPした記事です。

 

そこにも書いていたように、この帯はブルーを重ねて重ねて重ねています。
元々紹巴織は、土台に三層(三色)の糸を使い、そこに箔を入れたりしながら、その織物の属性を
決めていく織物です。

 

なので、
普通は三層に違う三色を使いますが、この帯の場合、敢えて三色とも青系の色を入れました。
それが、『やりそうであまりやらないこと』でこの帯のモノづくり上の新しさです。

普通の帯で、これをやってしまうと、『勿体無い』と言われそうな方法ですが、
この帯ではとても上手く行きました(今のところ)。

 

もう一つは、自分が帯を作る際、意識的にしているのが、
『裏糸の渡りの軽さ』と『帯の重量面のバランス』です。

帯は柄を作る際、横糸を通します。
一瞬だけ表に出る糸でも、裏に糸が通り、それが重量面に影響しますし、帯一本を手に持った際、
軽くても何となくバランスが崩れている帯とかもあります。
(仕立てが悪いと、最悪中で引っ掛かることも。)

 

ですので、特に紹巴織では、裏糸が綺麗に渡るように、というのを心がけています。
おそらく結ぶ方は、一度も見られることは無いと思いますので・・・

 

この帯の場合を紹介しておきます。

L1800168.jpg

 

この糸の渡りについての目標は、『(糸が引っ掛かからなければ)こちらを表に結びたい!』
そう思って頂けるのが、いつも心のどこかにあります。

 

この帯は最後の仕上げとして、タレ無地にする予定で、青い色をたくさん使っているので、
それをまとめてくれる色を使いたいと思います。

 

イメージで出した色は、こんな感じです。

DSC04008.jpg

 

こんな色が出るまでもう少し時間が掛かるのか?
それとも、意外に一回で決まるのか、上りを楽しみにしていますが、
折角なので、ここももう少し踏みとどまって、頑張ってみます。

 

 

 

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