2015年12月25日
南蛮七宝も今年は仕事納め。
話し合い、打ち合わせの中から出てきたアイデアを形にしています。『糸を金銀糸に置き換える』言ってしまえば、これだけのこと。ただ、織りたい織組織でやってしまうと、経糸の絹に対して、緯糸の金銀糸では、バランスが悪く、パキパキの織物になってします。だから、織るまでもなく、ムズカシイ。アイデアとしてはあっても、それ以上突っ込むことはありませんでした。
今回のモノづくりは『どうしてもいる。』そういう話だったので、糸の合わせ方、糸種を組み合わせ、を見直し、工夫して何とか織り上がりました。必要は発明の母の言葉とおり、なんとなくやってみたい、ではダメで、どうしてもやらなくては。やってるつもりでも、なかなか出来ていませんね。
まだ帯一本までは進んでいませんが、目出しはこうなりました。
【南蛮七宝】
絹の風合いが欲しいから糸が金糸の上に乗っかり、金の輝きが欲しいから、その上に金糸が乗っかる。固くならない様に、箔は細く、但し、その分薄れる金の色を緯糸で補填する。銀糸も同じ関係です。おそらく一番良いバランスで構成されていると思いますが、もう一つ実験して、比較の上、最終稿を決定したいと思います。仕上げと楽しみは来年に持ち越しとなりました。
もう一つ、今日は唐長さんの三条サロンへお邪魔してきました。主に来年の打ち合わせです。
もちろん、入り口に鎮座している、彼?彼女?は元気そうでした。