2015年04月27日
帯屋とは違ったモノ作り全体へのこだわりも増えてきました。
新潟2日目。
今日はあまり写真を撮る余裕がなかったので、この一枚。
今日着ていた製作途中の襦袢です。
初登場で、初めて袖を通しました。
まだまだ製品には程遠く、試験織に毛が生えたモノです。
本来だったら10cm程度の目出しを織って、今後どういう素材(糸種)で筬の打ち込みは?
柄は?などと検討する段階です。
が今回は少し無理を言って、襦袢一枚分織った生地を仕立てしています。
今まで通りの染めの襦袢(後染め)も、もちろん良いのですが、
織屋として、しっくり来るのは先染めの織襦袢。
雪佳や若冲、夢二等の織襦袢があったら、かなり素敵だ。。。
そんな妄想も先立ったモノ作りです(笑)。
途中で止まっている原因の一つは柄の長さ(紋丈)をどうするか?。
長くなればそれだけ襦袢らしからぬ、膨大なコストが掛かってしまいます。
←とは言っても、そこまで大きな問題ではなくて、踏ん切りの問題です。
二つ目は大きな問題。
生地の風合いや着心地、着物を上から着たときの裾さばき等々。
その原料面。
いくら生地としてモノが良くても、着る姿と着た心地が良くないと問題です。
←着てもっさりした。そんなのはもってのほか。
今日着た限り、先染めの新しい襦袢として、かなり有望ですので、
明日も引き続き、この襦袢を敢えて着崩してみたり、無理な圧を掛けてみたりと、
生地が沿わなさそうな着物と合わせてみたり。実験は繰り返したいと考えています。
もう一つ大きな秘密もありますが、それは完成まで取っておきます。
そのための糸や生地の風に対するこだわりに時間を掛けていますので・・・
楽しみにしていてください!