2013年02月28日
4階建て。
少し間が空きましたが、再びモノづくりスタートです。
先日紹介の帯。実験を繰り返して、形になりましたので、
裏無地と合わせて紹介です。
光の関係で少し黄色掛かっていますが、
紫をベースに配色しました。
表も裏も色糸自体は、全く同じ構成です。
同じ機で同じ職人さんが織ったものですので、組織自体は全く同じですが、
経ての抑え方、緯糸との関係で、立体感、滲みなど見た印象が大きく変わります。
完成されて、イジるところの少ない組織だと言われていますが、
柄によっては、まだまだやれることは多そうです。
白の柄を作る糸の合間に紫を覗かせて、陰影の補助をしています。
新しい試みをこの白い糸部分でしているので、
予想していなかったことですが、経糸(見えないくらいの糸ですが・・・)が、
地の部分よりも底に影を作ってくれます。
ですので、シンプルな柄ながら、①白い糸②地③紫④経糸
と4階建てのような構成の帯となりました。
早く裏地と仕立てて、結んでもらいたい帯です。