2016年04月05日
木花御召誕生。
試験織から始まって、えらく時間が掛かりましたが、『木花御召(このはなおめし)』完成です。
『木花御召(まずは薄地4色)』
縞に整経した経糸に、単色の緯使いで織ると、いつもの御召。それとは全く異なる緯使いで、柔らかな手書きクレヨンの様な雰囲気を持つ御召を今回新たに製作しました。見るからに緯糸の色数が増えた分、お互いの糸同士の関係が複雑になります。帯と同じ様な発想が必要で、一つずつやっていくしか、ありませんが、もし一つの配色を間違えると色が濁ってしまいます。
シンプルな様に見えも、染めとは違う織りの奥行きを感じることのできる、良い反物になりました。裏を付けて袷時期に着て頂くこともできますし、これからメインになってくる単衣として、さっと生地感を感じて着て頂くのも素敵です。
今のところ、濃い地の予定はありませんが、(かなり効いた)効き色をピッと入れれば、面白いかもしれません。頭のなかのイメージだけですが、色々とやってみます。