2016年07月11日
廃盤・・・。
こう書くと少し悲しい気持ちになりますが、今まで織れてきた、作れたモノが出来なくなるので、実際にそんな気持ちです。原因は色々あります、職人がいなくなった、機や素材が無い、等々。特に、今はそんなことは日常茶飯事的に起こり得ます。
今後も織っていきたいモノに関しては何とか、織り組織を変える等で対応していきます。同柄同配色で極力近づけていきます。ちなみに、雪佳/海路横段はこのタイプです。
その際は同柄なので図案は要りませんが、意匠図(紋図)は一からの制作です。折角作り直すのであればと、元よりも良いモノになる様に作り変えます。元の帯と同じようなモノづくりでも、前より良く。と、ちょっと矛盾したモノづくりですが・・・(苦笑)。
今日は、既に廃盤となった帯を出してきて、これをベースに新しいモノづくりにできないか?と検討していました(折角なのでFacebookでも使う予定です)。
総紗縫を織る前に経糸自体を雪輪に染めて、織ったモノです。
織った後は結ぶには問題ありませんが、織る段は難しく、難モノだらけに(正反率1割程度・・・)。途中、経糸を裁断⇒廃盤にしたものです。社内には写真のようにキズ物だけ残っています。
今日のように、時々倉庫から出してきては眺めて、打ち合わせに使う等をして、失敗は今のモノづくりに活きていますし、これからも活かしていこうと思います。