となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

五代目日記 > 「Celtic」と一致するもの

2015年10月03日

防寒草履から・・・。

 

最近、ここにupするネタが『帯』というよりも『帯地を使って』のことを書く方が多いので、今日もその流れです。帯地を使って、帯じゃない他のモノを作るには、生地として帯地にハサミを入れなくてはダメです。帯の長さに関係なく、いまだに『勿体ない』そんな言葉が頭をサー、サーっとよぎっていきます。多少は慣れても帯屋ですので、完全に無くすことがムリなのは、仕方がないことです。その代わりと言ってはなんですが、帯を見られた以上に『使ってみたい。』と思われるモノを大事に作っていこうと、思うようにしています。


昔は、帯地を使った他のものというと、直ぐに思いつくのは、利休バッグをはじめとする小物です。そこまでは誰でも思いつきますし、その分突き詰めれば、本当に奥が深い世界です。糸、織組織、意匠、そのモノを作るのに拘れる部分、山程あります。他にも、素材としての質感や機能面。

 

せっかくハサミを入れたなら、とことんまで作りたいので、帯地に撥水を掛けたり、もう一つ進んで特殊コーティングしたり、今はしています。撥水までは世間にあっても帯地が質的に変わるコーティングまではあまり見られません。さらにもしコーティングを行っても、実用化するまでには、試行錯誤の繰り返しです。たとえば、うちでは2年ほど続けて、試作の山になってできたのが、この防寒草履。

 

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『CelticCeltic防寒草履』

 

撥水や防塵はもちろんのこと、耐久性、絹の発色、加工のし易さを求めるため、時間と手間を掛けています。そのため、今でもふつうの防寒は、カバーはビニールか革(アザラシ等)、または合皮がほとんどです。帯地を使ってちゃんと帯地らしさを残しつつ、絹の欠点をカバー。ここまではマネされないだろう、と思っています。また防寒草履の場合、カバー部分に柄が入ったら、雪の日でも外出たくなるはず。完成する直前はいつできるんだろう?と、少し摩耗した気持ちで試作の山を作りながら作った草履なので、今でも思い入れのあるモノになっています。

最近は人気も定着してきましたので、大丈夫ですが・・・。それまでは毎年作った分、全然売れず来年一年在庫に眠ったらどうしょう?と思いながら、発注を掛けていました。それが、今ではちゃんと完売できて、また次の年の今頃に新しいモノが上がってきます。

 

この防寒草履、まだおそらく帯地を使ったモノというのは、ほとんどマネされていないと思います。とことんやってみれば、小物でも、おそらく帯でもそう簡単に追いつけません。帯でも総紗縫は当初、そうでした。今は、仕上がるモノは全然違っても、同じ様な販売方法で販売される帯が沢山出てきています。しかもそういうところに限って、うちが一番最初に考えたと言われたり・・・(苦笑)します。

他にも、草履やバッグで使う、『ダックジュエル』素材も名前自体はうちで作った造語なのに、うちもある。と言っていたところもありました(笑)。ので、今度は『うちが先だった。』と言われないように、ちゃんと商標を取っています(本当はそんなことはしたくないのですが・・・)。

 

色々と書きましたが、作ったものを守るのも大事ですが、それ以上に同じ所で足踏みをせずに、もう一段大きなジャンプできるように、とことんやらないとダメですね。がんばります!

 

『仙福屋の防寒草履』へ

 

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2015年09月23日

濃い打ち合わせ中

 

2時間ほどでしたが、京都のとある場所で(かなりマニアックな喫茶店です)打ち合わせを行っていました。話が逸れることありましたが、いい話が出来たと思います。帯地を使ったモノづくりのベース部分を最終段階に向けて進めています。どこかで書いていましたが、試作はあくまで試作なので、どうでもイイと思う生地で製作すると、中途半端なところで終わってしまい、完成品まで至らないことが多くなりがちです。勿体無いと思っても、自分が最高と感じる生地で製作する、いつも心がけています。

 

そういうこともあって、最近使う帯地は試作でも基本的に南蛮七宝もしくはCeltic。ある程度の完成まで近づいて、これらの帯地を使って製作し、イマイチと思えば、足掻かず(苦笑)もうそれ以上進めない。それを心がけています。

 

今回も南蛮七宝文様を使った試作3タイプを目の前において打ち合わせ。でしたが、すぐに気がついたのが、後ろある『角つなぎ文様』。。。

 

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『唐長文様/角つなぎ』

 

この柄、織りでも引箔でも昔織ったこともありますが、もう少し何か加えたいと思っていた中、縁を感じた出会いでした。明日以降、になりますが、おそらく悠翔織を使ってもう設計から見直したいと思います。話も逸れ、後ろには角つなぎの襖、気が散りながら(笑)、濃い濃い打ち合わせをすることができました。

 

その成果は来月中には何とか形にしてご紹介できれば、と思っています〜。

2015年09月15日

紬を足した生地作り。でも。

今日から出張で京都を離れています。戻るのは18日か19日になるので、そのままシルバーウィーク。次にモノづくりを具体的に進めることができるのは24日、随分と先です。そのため、会社から諸々資料を持ってきました(時間が空くと眺める様にしています)。その中の一つがこの裂。

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『CelticCeltic』
 
この裂地は、全体に通る3つの杼(すべて通常の絹糸)の一つを紬糸に変更したものです。時々このブログやfacebookにも登場する『悠翔織』の構造をシンプルにしてモノ。もちろん、帯地ですが本当は帯にするつもりはないと、ちょっと分かりにくいモノです。ただ、思いの外、風合いや発色が良くて帯にしても面白いかも、と今は思っています。
 
この裂地の少し詳細な話ですが、これは経糸が濃い色で製織しています。そのため、下の配色の『濃いグレー×青』に関しては、経色と緯糸、それと紬糸をとが上手く噛み合って発色しています。反対に上の白地に関しては、白地が経糸の影響を受けて少し濁っています。この辺り、経糸の調整で修正することは難しくないですが、敢えてこの濁りを使って何かできないか?と思います(でも帯にするかも分からないので後回しか?)。
 
実際は24日にならないと進みませんので、イメージを膨らませておくのと、他にも同じ様な裂地もあるので、折角遠くまで来たこともありますので、帯地のないところで、数日は試行錯誤したいと思います。
 
太子間道で不思議な配色も持ってきています。それはまた明日にでも紹介しますね〜。
 
 
 
 
 
 

2015年07月25日

5代目へ?

 

身内のみの流通ぐらいしか魅せられていない南蛮七宝文様のお財布。

ここしばらく私もこのお財布シリーズを使っています。
ちなみに、初代の黒⇒茶⇒青茶⇒Celtic(現在)と現在4代目です。

今は一年ほどCelticのお財布を持っていていますが、それまでの三代はボロボロに
なるまで持ち潰した訳ではなくて、春は財布を持ち替える時期なので・・・、
等々と、色々な事情と理由から人に渡っています(苦笑)。
 

現在のCeltic財布

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(一回お茶に浸かりましたが・・・。意外に綺麗です。)

 

それで、今日上がってきたのがこの南蛮七宝文様のブルー×ブルー。

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今のお財布に不満は全くないのですが、新しいモノを見ると心が動きますね〜。

ということは、良いモノが上がってきた、そういうことですね。
嬉しい様な困った様な気分です(笑)。

2015年05月31日

間に合った?

 

この衣替えギリギリのタイミングで、Celtic帯揚げが上がってきました。

 

シンプルが故にキズが出やすい帯揚げ、絽夏バージョンです。

 

帯や着物であれば、流通と仕立て期間も考えて、もう数ヶ月早く上げておかない
とダメですが、仙福屋の小物に関してはギリギリまで粘れます。
(冬に夏物を考えたり配色をしなくて良い。)

 

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やはりモノづくりをしていくためには、季節感大事です。

 

週初めくらいからは雑誌の打ち合わせ。次は早くも秋をイメージです。

このCeltic帯揚げとは違い、今の京都の気候が梅雨になり、湿度があがり、蒸し暑い時期。
それを超えるとだんだん気温も上がり、祇園祭。そこからガンと真夏の気温になって、お盆。

やっと涼しくなったかな?
と思った頃に発表するモノです(遠い!)。

 

今のところ、僅かな案しかありませんので、季節の移り変わりを想像しつつ、
想像だけで夏バテしないように、アイデアを膨らませていきます〜。

 

2015年03月16日

みおバッグ、スタートしました。

今日は、別件の打ち合わせでバッグの話。

どれだけ時間を掛けても、『ここをもうちょっと』。

そんな意見を頂けるのがバッグ作りです。

 

面白いのは一つの完成形でもあるはずの『利休型』ですら、もうちょっと手の長さが・・・、やマチを大きくして欲しい。とご意見を頂きました。

その意見を抽象化してできたのが、タスケ型やダテ型になっています。

 

今まで無かった形の叩き台を作ると、どうなるか?(笑)
(これ以上書かなくてもいいですよね?)

 

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『叩き台初期(ちなみに帯地は『海路』)』

 

構造はシンプルで、できる限り小さく(でもA4)、可愛くて、
キレイ系な洋服にも持てる和のバッグ。細部にも細かな拘りを散りばめて、
中は『となみブルー』の生地を使う。

 

頂いたご意見に社内、職人とで意見を交わし、それらをベースに自分たちが持って欲しい。
そういう叩き台です。

 

 

また、こういう試作で使う帯地は『勿体無いです。』と良く良く言われることですが、
良い生地を使うこと。残り裂、裏無地に近いモノで試作を取ると、全て駄目なように見えて、
叩き台より先に進めようと思わなくなります。

だから、写真海路や南蛮七宝、Celtic等でできる限り製作をします。

 

あのバッグ、とか昨日見本の上がったバッグ、そんな名前で呼ぶのは愛着が湧きませんので、
今のところ、コードネーム(ちょっと大層です)『みお(ミオ?)バッグ』です。

 

試作から完成まで、何度も呼んでいるうちに、愛着とともに定着して、
そういう名前のバッグに見えてくるのが不思議です。

 

2015年03月12日

ミニトートその2。詰め詰め。

 

ちょうど一週間前に使用感をお伝えした『ミニトート(仮)』。

 

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その時に商品化と言っていたので(進行中)、Facebookに載せてみたり、
毎日自分で持って周りの方に見せたりと自分なりの宣伝活動をしていると、
今までとは(持っている分?思い入れの分?)違った反応があります。

 

今日は特にここへ書いておこうとおった程、引き合いが多くてビックリしています。

また海外の方にも見て頂く機会がありました。

 

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『Celtic  bag』

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『作楽 bag』

 

帯地としてはもっと派手でも面白いかも?という意見や、中の生地をもっと印象的に。
や、以前紹介したCeltic柄のデザイン、配色に対しての絶賛など、ここ数日で山ほどの感想を
頂けました。まだ発売もなにもしていないモノとしては、おそらく過去最高です。

 
 
 
 
一応女性用と考えて作りましたが、自分で普段使い持っていても全く問題ないというか、
大変便利です。そんなことから、柄や色で男女お好きなものを選んで頂けるように、
していきたいです。
 
 
急がなくて良いので、ゆっくり大きくなって頂ける様に育てて行きたいです。
 
 
商品は大事育てて行きたいと書きながら、今はどこまで耐えれるか?
のテスト中ですので、横目に見るとバッグはパンパンです。
 
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『自分の・・・』
 
 
今日はなぜか、ジャムの瓶(バッグ内の右上の白い包み)まで入れています(笑)。
 
これを今日、振り回すように持って、また帯を結んだ後のように折りたたんで、
手アイロンをする。
 
 
 
ホントに良いバッグですよ~。
相当遠くないうちに、登場です。

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2015年03月05日

これで商品化できそうです。

 

まだ非売品のミニトート

本とノート、筆記用具、iPadを入れて気軽に持ち運べるトートバッグ。
書くと、ちょっと長いですが、そんなコンセプトです。

 

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作楽シリーズの裏地やCelticなどあって、とにかく便利です。

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今、自分で使用しているのが、耐久性チェックをするための初期ロット品。

去年の11月から4ヶ月、帯地を使ったバッグを『こんな使い方、まずしないだろうなぁ』と、
思われる使い方をほぼ毎日しています。

 

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『4ヶ月継続、使用』

 

こう見ると耐久性は全く大丈夫でした。

 

使っていて、こうした方が良かったな、ということは、
たまにペタッと畳み込んで、帯を結んだ後の様に手アイロンでシワ伸ばしすることです。

 

 

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こんな感じで。

さらに綺麗に形を保てたかも・・・。

 

 

一番の不安の角も全く大丈夫でした。

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いつも雑に自社商品を扱っている様に見られていそうです(苦笑。。。)。

 

 

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2015年02月13日

やっぱり来たCelticの帯揚げ

 

作楽の帯揚げに続き、『Celtic帯揚げ』の完成です。
この柄のファンの方から、『絶対ほしい!』との強い要望を受けての製作しました。

 

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『Celtic帯揚げ』

 

この柄をケルトノット(結目)は、魔除けの意味があるので、帯もお腹を守り、この帯揚げも魔除けで、
お襦袢に鱗柄を入れたりすると、もう守りは完璧になりそうな、そんな帯揚げです。

それは冗談でも、この帯揚げは職人が型を生地に置き、色入れて染めていきます。
型をずらして繰り返し、黙々と生地と型に向かい集中します。

その様子を見ていると、職人の気持ちが柄の持つ意味以上に、守ってくれる様に思えます。
(手で型を置き作られる帯揚げは、本当に少なくなってしまいました。)

 

このモノづくりは、コスモスやアリス、水仙を作っていたので、その延長に近いモノです。

幾つかの柄を作って、ずっと色違いを作る、そんなのも商売としては魅力的な選択肢です。
ただ、うちはモノづくりをしている会社です。職人に仕事をしてもらってこそ、の想いが強くあります。

売れ筋ができるのは(非常に)嬉しいですが、新しいモノを作り続けるのは、とても大事なことです。

 

この業界の超ベテランから、昔はよく売れたし良かった話も聞くことが多いですが、
爆発的には売れなくても、魅力のあるモノを作るために、工夫して考える。楽しいことです。
今の方が充実している部分も、少なくは無いはずです。

まず、昔の帯屋は帯揚げを作ろうなんて、思わなかったでしょうし。。

 

2015年02月02日

最近の小物作り事情(となみと仙福屋)

 

最近の小物作りはケルティック(Celtic)の存在感が強いです。

 

依頼があってできた新しいバッグ(名前の由来が面白いです。)のプロトタイプに使われた帯地。

新しい織組織を作った時、最初にベースとして(無地の代わり)の紋。

先日紹介した自分のバッグ

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よく取られる(盗まれるわけではないですよ)お財布。

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ペンケースに、手帳入れているブックカバー等々。

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この柄に関しては、今のところもしかして帯や着物よりも小物の方が人気なのかもしれません。
基本的に、となみは帯地製作メーカーで、複雑な気持ちもありますが(笑)・・・

 

今のところ、このケルティック文様は、紹巴織中心で織っていて、どちらかというと、
小物にし易い帯地です。それでも、(下記にも書きましたが)モノによってはならないものもあります。

不向きなモノのは、小物にするために生まれて来たのではないから、仕方がないのですが、
(おそらく一番加工しやすいのは総紗縫)お客さんから、『この帯地でバッグとか草履できませんか?』
と話を聞くと、やはり残念で、なんとかしたくなります。

 

帯の宿命でもある、裏の渡り糸、帯幅、色数、耐久性、紋丈、緻密さの限界と。
他の生地や素材を使えば、だいたいのことは解決できますが、どうしても帯を使わないと出な色、
質感があります。それを帯だけで止めておくのは勿体無いと、
『帯』じゃない帯のモノづくりだと
思ってやっています。

 

この辺りも帯を作るときに回りには回って、
バッグにも使える帯地??という様な具体的な形にはならないと思いますが、

かならず役に立つと思います。

 

 

今普段の手持ちの小物に、着物を着れば、身の回りのもの『ほぼとなみ』となります。

自分の好きなモノばかりを製作していますので、ホントに幸せなことですね〜。

2015年01月24日

帯の帯揚げ作り

 

帯づくりと並行して帯揚げ作りもしています。

となみ織物らしい=仙福屋らしいモノづくりをしたいので、
他ではマネ出来ない、帯柄と色の組み合わせを最大の特長として製作します。

 

そのための手順としてはまず、
候補となりそうな帯柄(今回は型の枚数の少ないシンプルなものを予定)を探す。
( 一部、iPadもとても役に立ちました。)。↑結果100前後の柄数です。

 

それらの帯や目出しを持ってきて、さらに絞る。
(帯でイマイチなものを帯揚げにして、劇的に良くなることは無さそうなので・・・。)

 

その後、『帯揚げとしてイイのか?』検討。
(『やってみたい』は、優先順位は高いですが、ハイリスク・ハイリターンの覚悟で。)

 

そして残ったモノの中から、進めて行きます。

 

まず一番手はこの『作楽/花七宝』

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『作楽/花七宝』

 

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帯として配色を変える、例えば薄地と濃い地でも、別の柄?と見えるほど
柄の雰囲気が変わってくれますので、帯揚げとしても、配色を様々作れそうです。

 

帯状の黒い部分の上げ方がポイントになると思いますが、
帯の配色に近い感じで進めていくつもりです。
 →Facebook。

 

もう一つは、今年力を入れている『Celtic』。

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この柄、少しでも配色間違えると見られないモノが上がってくるので、
(帯で何度かやらかしています。)注意は必要です。

 

そして、チャレンジの柄。

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右半分はイイとしても(それでも細かい)。
ここに色入れて、濁らず綺麗に上がるか?

 

そんな3柄の帯揚げ製作です。

 

他にも柄はまだありますが、前回製作した5〜6枚の型を使ったモノとは、

 

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『作楽帯揚げ/コスモス』

 

また違った難しさがありますので、慎重にここから始めて行きたいと思います。
(枚数が減って、その分簡単?とも少し思っていたりもしましたが・・・)

 

 

また、進み次第、ご報告致しますm(_ _)m

2015年01月15日

三代目のこのバッグ

 

一つ目はしばらく使っていましたが、途中から耐久チェックのため、
現在若手スタッフ使用中(意外と大事にチェックしてはります。)。

2つ目大雨のお陰で水没→修理→それを直して使っていましたが、
帯地に雨の影響が出てきたので、現在張替え中。
(予定外の水没チェックです。)

上2つは、南蛮七宝文様で作りましたが、
現在持っている三代目は『CelticCeltic』の帯地を使っています。

 

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『オースト/Celtic(ケルティック)』

 

もう既に販売中ですが、発注を掛けても、なかなか上がって来ないバッグですので、
皆さんに見て頂ける機会が少ないと思い、今日は取り上げてみました。
(しかも今までは南蛮七宝文様のみです・・・。)

 

持ち手などの革部分には、オーストリッチ(水色+青)、帯地部分はコーティング(茶系濃淡)。
中は、となみブルーのバックスキンと、相当自分の好み通りのバッグになっています。
(このバッグを見られたかは、『(あなた)らしいね〜』と言って頂けます)

 

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今年はこのCeltic文様の魔除け効果に助けてもらおうと思う、一年です(笑)。

※まだ一つしか無いバッグですので、見かけたら是非声を掛けて下さい〜。
楽しみ待っています。

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2015年01月10日

今日は雑誌撮影に顔を出してきました。

 

昨日は京都のみやこめっせで講演会がありましたので、
半日それに参加していました。

 

毎年年始にある講演会で、始まるまでの待ち時間はその辺りの散歩になります。
(今年は昼ごはん入れて1時間半ほど)

 

京都人は京都を知らない、と良く京都人同士では自慢気に話をすることが多いですが、
このみやこめっせの隣、京都市図書館の向かいには、こんな石碑が経っています。

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吉田松陰に関連する石碑です(ちなみに明治41年に建てられたものです)。

今年は大河ドラマとも関わるので、注目されるかもですね?
(碑は、
吉田松陰の詩。内容は孝明天皇を思う気持ちで一杯のものです。)

みやこめっせには、何十回も来たはずですが、
目に入っているのに見ていない。
とはこのことだなぁと、つくづく思いました。

 

他にも、いつも入れているガソリンスタンドの横には、応仁の乱の西軍『山名宗全の邸宅跡』が
あったり、昔住んでいたところの近所には橘 逸勢の邸宅跡、等々、ちょっと俯き加減で
歩けば、様々な碑に当たります。

 

今までは、京都人らしく京都を知らないでもイイか?と思っていた節も自分の中で
ありましたので、そこは改め、もう少し詳しくなろうと思います。

 

キッカケはある方から、『京都ってそこら中、石碑だらけですね?すごい。』と
言われたことからです。美味しいところや寺社仏閣は詳しい本が出ているので、
そこらは他の人に任せて、あまり興味の持たれないような所を重点的に今年は、
注意を払いたいと思います(笑)。

 

今日は、次の雑誌撮影に顔を出してきました。

ここでその風景を出すの次号の楽しみが減ってしまうと思いますので、
写真は載せませんが、次号から大きく変わります。

カメラマンは『こんなん誰考えたん?』と言ってはりましたが、
確かに打ち合わせでの机上でするのと、形に残すのは大きく違います(笑)。

そう言えば、Celticの時も同じような状況でした。。。

0dcc634c3ef2973d12f01a35e7303ad1.jpg
http://www.pinterest.com/pin/34480753371941834/

 

もちろん、帯がメインですので、過剰な演出はやらないでおこうという気持ちと、
折角の大きく帯が載る機会だから、やれるだけやってみよう(やったれ。。)、
という中で、進めています。

 

関係しているスタッフは大幅に変わっていますので、今回も楽しみですし、
今回イマイチ(そうはなって欲しくないですが・・・)でも、
『何か』やっていきたいと思います。

 

2月20日ごろ、発表ですので楽しみにしていて下さい。
半分、こわいですが、楽しみです。

 

完全に日記になっていますが、モノづくりの時は真剣に書きますので、
よろしく願いします〜。

ではでは。

2014年05月30日

久々の京都本社です。

 

 

久しぶりに本社で仕事をしてます。

また、すぐに出るので、今の間に出来ることはやりたいと思います。

 

一つ、見本段階で上がってきたのが、この五本線の丸巻き帯。

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作楽/?』

 

織りは総紗縫で思っていたよりも、線が地紋に消されてしまっているので、
もう少しスッキリとするように、紋を修正中です。

 

これだけで見ていても、ほぼ裏地状態ですので、もう少し形になれば、
紹介しますね。。。

 

もう一つ、『CelticCeltic』文様をコーティングしたもの。
こちらは帯というよりも素材、段階ですが、これから小物作りに入ります。

 

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CelticCeltic』コーティング生地。

 

一つは、自分用のモノですので、そう遠くないうちに皆さんに見て頂けると思います。

 

やっと始動できそうなCeltic小物シリーズです。

 

2014年02月20日

Celtic×Celtic 名古屋帯

 

『好きですね〜。ほんとに。』と何回も言われながら配色を取り直している、
『Celtic×Celtic』名古屋の目出し。

 

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Celtic/紹巴織目出し』

 

 

織りは紹巴織ですので、この織物説明として
『経糸を緯糸(横糸)で覆い隠して織る織り方。緯糸で柄を織り出す。』。

というような説明を行いますが、その説明通りで経糸の色が薄くても濃くても、
緯糸で色を作ることができます。

ただし、織れたとしても満足行く色ができるかは別の話で、濃い色を深く、
綺麗な色を透明感を持たすためには、それ専用の経糸を作ると、一つ上に到達してくれます。

 

今回織っているのは、経糸を濃く、深い色を作ろうと、違う経色になる度に、
目出しを取って、最終の微修正を行っていました。

 

写真の通り、最終候補は上の三色になりましたので、そろそろ本番の名古屋帯が
織りに掛かれそうです。

 

 

2014年01月16日

革と帯の配色。〜丸型ボストン製作

 

新しいバッグを製作しました。

ほぼ帯の配色をしているのと同じような感覚でした。

 

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帯地は『CelticKnot2』

 

いつもであれば、帯地と共感で配色をすれば良いだけ(それでも悩みます・・・)でしたが、
今度は、さらに配色の上からの配色、という感じで、帯の配色を邪魔せず、革の色が浮きすぎず、
それでいて、せっかく色を挿すので『かわいい』と感じるもの。

織り上がった帯地の上に革を置いて、配色をチェックしながらでしたが、
出来上がった時、バッグの立体感が入ると、イイ意味で少しイメージが違いました。
 ⇒http://www.kyo-tonami.com/godaime/2013/12/post-1943.html(革と合わせています。)

 

南蛮七宝の時とも、違うイメージを持って取り組まないと、面白いものになりませんので、
楽しみつつ、真剣に配色等して行きたいと思います。

 

昨日、CelticKnot1の方をFacebookにアップした所、評判も良いようですので、
色々製作してみたいと思います。
 ⇒CelticKnot1バッグ記事へ

 

※このCelticKnot2ですが、最後に付いている『2』を×2だと思われた方いて、
『ケルティックケルティック』と呼ばれていました。

どうもそちらが定着しそうな雰囲気です。

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2013年12月16日

革と

帯づくりも進んでいますが、以前ちょっと前にFacebook上で紹介した
『利休バッグ/南蛮七宝』が好評でしたので、もう少し形をアレンジして、
Celticシリーズでも、製作しようとしています。

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『利休バッグ/南蛮七宝(写真は試作段階です)』
Facebook→http://bit.ly/2y1Msh7

南蛮七宝の時と同じように、帯地と持ち手とは極力遠くの色と、と思って
あれこれと配色する際は、ほぼ帯の配色時と同じ、糸が革になっただけです。

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糸の配色と違って、革の色は交じりませんので、簡単そうに見えますが、
普段、配色時は『この色とこの色との組み合わせは・・・』
→『ちょっとくすむ』や『思っていたよりも淡くなる』など、ある程度経験則
で配色します。

そのため、色にフィルターを掛けるクセが邪魔をして、見た目以上に時間が掛かる
工程となってしまいます。絶対音感のような配色センスがあれば、わかりませんが、
地道に沢山の革色を出してきて、一つ一つ検討する作業は、いつまでたっても、
楽しく興味のある仕事です。

帯地の組織と柄、紋づくり、配色。そして革の種類、色の選択までは行いますが、
ここからの縫製の工程は、手を離れてしまいますので、後は上手く上がってくるのを
手を合わせて待っているだけです。とっても楽しみです。

その間に、以前の利休とは違った形ですので、似合う名前くらいは考えておきたいです。

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2013年11月29日

Celtic knot2/ケルティックノット

 

ケルティック』シリーズ。

図案を作りながら配色も、組織も全部試行錯誤しながら、文献にも当たって、
一つの柄を作りました。

 

まずは、核になるようなシンプルなモノをと思っていましたので、とにかくシンプル。
頭の片隅には、『からかみ』くらい無駄のない、そこから引けないもの。というイメージを
持って描きました。

 

Celticknot.png
『Celtic knot2』

 

以前の『1』とモチーフは同じでも、その柄から受けるイメージは大きく異なってきますので、
もちろん、1も今後も並行して製作していきたいと思います(面白い配色ができています)。

 

地の部分と縁の部分、柄の部分とその部分には色を入れれますので、
ちょっとした影やアクセントもシンプルながら、作り出すこともできますし、
反対に配色だけで完全に平坦、平面に見えるようにもできます。

 

ケルティック』はカチッとしたモチーフがありますので、なかなか新しい柄は、
パッとは作れませんが、今までのも含めて、ゆっくりじっくりと展開していきたい、シリーズです。

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2013年06月17日

せかいじゅ/ひとまず完成

 

先日、『せかいじゅ』で紹介していた帯が今日ほぼほぼ完成しました。

 

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『宵待草/せかいじゅ

 

図案家さんに描いて頂いたものをモチーフに製作しました。

以前も書きましたが『世界樹』と大きなテーマだけあって、Celticの時とは違い、

地面から栄養を吸い上げる根の先がハート型になっているなど、

見ていても楽しくなる柄です。

 

ハート型の根で栄養を拾い上げ、それをみんなに振りまいて、

結ぶ人だけでなく周囲も幸せに。。。

そんな優しい帯です。

 

もう一つ工夫しているのが、

その帯でいうと地中部分(タレ)。

 

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元々は、一杯の栄養を含んだ土壌を表現するために、

メインの部分とは地紋を変えたくて、作ったものです。

 

構成する色数、色目は同じなので、お太鼓部分とパッチリは分かれませんが、

それでも底からジワジワ上がってくる、力みたいなものをが表現できたと思います。

 

結んでもらうまでは何とも言えませんので、楽しみにして行きたいです。

 

後は、同時並行で進んでいる裏地を作って完成となります。

 

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2013年06月04日

小物作りも仕込中。

 

秋用にと、

この柄で様々な小物に使おう、と検討中です。

 

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作楽/三葉四葉』

 

色みを変えるだけで表情が変わりますので、

現在は配色をダーッと見ています。

 

南蛮七宝もそうですが、配色だけでイメージがごろっと変わるものは、

柄がシンプルでも非常に色の選択が難しいです。

 

他にも、もう一つこの『ケルトノット』。

 

IMG_0147.jpg

Celtic/ケルトノット』

 

この他の色も取っていますが、それでも一発で決まるまでには行きません。

糸同士の重なりあいでイメージが変わるためですが、経験と勘をもってしても、

ここからの微修正です。

 

 

バッグなども含め小物を色々と考えていますが、

この草履台と合わせたいと思います。

 

IMG_0133.jpg

『草履台おたま』

 

通常よりもかかと部分の方に広がり、全体に幅を持たせています。

姿形は、とても可愛い草履ですが、とにかく履きやすさを考えたものです。

名前も『おたま』ですので、何となく良い感じも・・・。

 

この草履台を使って、『おたま作楽』や『ケルトおたま』を考えています。

 

日本一履きやすい、歩きやすさを徹底したいですので、

楽しみにしていて下さい。

 

 

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