となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

五代目日記 > 『日記』 > 夏に近づくにつれて…

2007年06月08日

夏に近づくにつれて…

6月の京都はというと、梅雨でジメジメ、

 

昼間は、『夏やな~』というくらいの気温です。


そんな時に、


『これは珍しいものですよ~』


と小物メーカーさんに言われた、


『ごま竹』の下駄です。

  女性ものです↓
ゴマだけ-blog.jpg


ごま竹→お茶の世界でお道具や花入れで、見ることができるごま竹。


製作(かなり要約)は、

生育2~3年の竹の中で、竹の節に水が溜まった時にできるごま状の斑点が出た時に
すぐ竹を切り、干して油抜きをして、加工を行い、やっと完成。

と、

ごま竹のウンチクを聞いていると、


男物を作ってもらいたくなったのですが、


もう作る人がほとんどいない、ということ。。
(昔作ったものを使って作るそうです・ごま竹風がほとんど…)


残っているもので、仙福屋の下駄をと依頼中ですが…

微妙なところです…

そして、もう一つ網代の草履。


普通の網代と違い、
網代.jpg
  これまた、最近は本物はほとんど見かけなくなったというものです。


ちなみに、これのすごいのは、網代に『真綿』が入っていることです。


年間十数足限定とのこと…。。。

製作コストは、普通の真綿の3倍!くらいかかります。。。。

超逸品です。。


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