2007年10月27日
シンプル派です。
『シンプルさ』
というモノづくりに以前から、ハマっています。
次回の美しいキモノに、
掲載するものもその流れの一つです。
今まで製作した(少しでも携わったのも入れて)
ずらっと帯を眺めていると、
以前は、意外に色の入ったものを好んで、
製作していたことがよく分かります。
今見ても、
こんな配色できたなぁ、とか
この紋どうなってるんやろ?と思います。
総じて良くこんなの作れたなぁ~と
(もちろん、良い意味で…)
感心することもあります。
ただ、今の自分のモノづくりの傾向として、
とにかくシンプルに!
ということを心がけています。
まあ、
最近では自然できるまで…
たまに、こういうことを聞かれます。
『この帯は、色糸が少ないから、簡単なんですよね?』
自分がシンプル派になった最近では、少々悲しい質問です。
(西陣では、複雑派が多数だと思います)
確かに、
色糸が少なかったり、
多色を染めたりや糸繰りの手間からすると、
直接的な手間はホンの少し楽かもしれません。
ただ、自分では、シンプルなモノは、
その分必要以上になるまで、丁寧にこねくり回します。
先ほどもやっていましたが、こんな感じです。
『この線をこうして、上げ方はかなり沈めて、
ここには見えない位の同色を入れよう!×30』みたいな…
今後もそんなところに拘りたい。
と思っています。
さらにこれからは、その延長として、
となみの帯を手に身近に感じてもらい易いモノ、
(色や柄的にも、もちろん価格面でも)
そんな帯も今後考えていきたい、
と思っています。
やはり作り手としては、
自分たちで製作した帯を結んでもらいたい!
という思いを思っています。
徹底的に色柄や素材を選別し、製作したもの
と
とことん、シンプルさを追求したもの
自分の中では、そんなことを意識して
モノづくりしていきたいと思います。
作る方としては、