2007年11月14日
うれしい気付き。
北海道にいて、
届きたての着物を見ながら、
思ったことを書いてます。
うちには、何百何千、何万?という柄があります。
もちろん、自分が生まれる前に出来たものも
かなり数多くあります。
図案庫に行くと、そこには図案が、
『無数』という言葉がふさわしいほど。
見当たる範囲で、一番古そうな図案を見ていると、
『!!!』
という瞬間があります(ホンのたまにですが)。
『どっかでみたことあるような???』
その時はすぐ忘れるのですが、
しばらくたって、
明治やそれ以前の江戸などの絵や作品を見ていると、
(帯・着物とは関係ないときでも)
『あれっ、これって‥‥』
とマネでも模倣でもない、何となく同じ空気を
感じることがあります。
それは、かなり似ている時もあれば、
全く違うときもあります。
何十年も前の図案を見ていて、
何百年も前の図案から、そんな空気を
感じた時は、昔の人の発想や技に
少しだけ触れた感じがして、とても嬉しくなります。
さて話は戻って、
今日見ていた着物は、
近代琳派の巨匠と言われる
神坂雪佳の図案より、製作したものです。
着物だけを見ていても、
琳派らしい波が感じられます。
『神坂雪佳の御召』
『秘すれば、花』という言葉もありますが、
時々はタネを見てもらうのもいいかも知れません。
具体的には、どの柄がモチーフなのか?
興味のある方は、探してみてください。
ヒントは、
以前も紹介した神坂雪佳の図案集にあります。
神坂雪佳 蝶千種・海路―近代図案コレクション (近代図案コレクション) |
見つけた時は、
図案いじりをしている時の
『!!!』
という気持ちを
少しだけ味わってもらえるかも?
しれませんよ。
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