2008年03月01日
『藍は生きている‥‥』
昨日は、新人スタッフを含めて5名で、
藍染の研修を行いました。
昔、となみ織物でもシリーズとして、
『帯』にも使っていましたが、
今は少し扱っていない、分野です。
(その再検討も含めての研修です。)
藍染めを行っている、
主に反物の後染め(生地の染め)、
の工房にお邪魔しました。
モノ作りとしては当然、
研修としても、
『面白かったのでは?』
と思いました。
最初は行く予定ではなく、
私はたまたま付いて行った
ので、偉そうなことは言えませんが‥‥
その中で個人的に、
強く印象に残ったのは、
タイトルにもある、
『藍は生きている』
という言葉です。
試験染めの際に、
何度も聞き、目で見て、
『なるほどなぁ』と
実感できました。
ちなみに、藍は何日も続けて染めると、
色付き・色目が悪くなるので、休ませないと‥‥、
また、時々栄養として、水飴やお酒を入れるそうです。
(これは、知らなかった‥‥)
少し専門的なことも多かったので、
スタッフによっては、難しく感じた人もいましたが、
一つ一つの工程の大変さには、
圧倒されていたようでした。
↑『すくも』と言って、藍の元です。
発酵させて、作っています。
↑ 藍です。
ここの工房では、
良く見る壺の様なものを地中に埋めるのではなく、
大きな水槽のようなものに藍が入っています。
(その理由はあるのですが‥‥、企業秘密です。)
↑近くで見ると、
もう藍色ではなく、『黒』 です。
この染料で、反物を数十回染めていきます。
浸けて⇒上げて⇒空気にさらし⇒洗う⇒また漬けて‥‥
↓見本の生地
↑試験で2回、染めてもらった生地です。
これでもすごく綺麗な色ですが‥‥
↓完成品の反物は‥‥
↑上とは奥行きが違います(30回以上染め)。
最近良く見る『藍染め風』とは、
手間も色も何もかも違うのですが、
日光の下にさらし、比較すると、
本物の天然藍かどうか、
分ります。
それと、写真を撮ってみる。
ぜんぜん違いますよ。。
ちなみに、染価も相当なものです。
ですが、やっぱり良いモノは、
良いですよ。
当り前なのですが‥‥