となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

五代目日記 > 『日記』 > ミニ帯締の房、研修。

2008年05月02日

ミニ帯締の房、研修。

帯締めについて、

『仙福屋』で扱い、

ほとんどのスタッフがかなりの知識を

持つようになっています。


また、帯にも通じる、モノ作りへのこだわりを

深くする意味でも

少しずつですが、帯締めや小物などの研修もしています。

先日も。


新しいスタッフを中心に、

ミニ勉強会を行いました。


『ミニ』
というのは‥‥

一度に詰め込んでも、

なかなか頭には、残りませんので‥‥、

ということです。


場所は、

帯締めを扱う小物屋さんで、

内容は、『撚り房』についてです。


ご存知の方は、

多くおられると思いますが、

『仙福屋』の帯締めの房は、

東京で製作(江戸)しています。

こんな感じです。


yoribusa tokyo1.jpg

『じゃ、ほかは?』

とか

『???』

という方のために‥‥


こちらは関西のある所で、

作っているものだそうです。
obijime yoribusa kansai1.jpg

比較してみると、

分りにくいかも知れませんが、

房の先、断面?の様になった所が、

一方は、あまり綺麗ではありません。

少し凸凹しています。

もちろん、

作り手やお店によっても、

上手い下手・好みも、もちろんあると思いますが、


小物屋さん曰く、

基本的には、

撚り房は、『東京』の方が腕良い

とのことです。


ばらしてみても、
obijime yoribusa tokyo.jpg

散らばり方が、違います。
yoribusa kansai2.jpg

糸の質も違い、質感・房の並び、

全体の印象などなどは、

圧倒的上の写真が良いように思います。


そんなことを含めた、

スタッフへのミニ勉強会でした。


新人スタッフには、

『こういう拘りをもって、

職人さんはモノづくりしている、

または、

使われる方には、キッチリと、

こういう拘りのモノ作りをしてるんだよ、伝える』

そんな風に感じてくれていると、

この会は大成功です。


皆さんも

なかなか見る機会、気付く機会が少ないかも知れません

が、是非チェックしてください。

さて、休み前に頭へ入れた、

スタッフは、

休み明け、おぼえているのでしょうか??


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