2008年08月06日
茅ヶ崎へ
昨日は、雨に引っ付いて来られながら
茅ヶ崎へ行きました。
そこでは、手組の帯締め職人さんにお会いしていきました。
帯締めの職人さんは、
海外モノ等に押されて、ほとんど残っていないそうです。
そして、話を聞いていると、日本に千数百年残ってきた『組紐』の文化が、
消えていきそうなのを、強く感じました。
話の端々に、『なんとか、残していかないと・・・』
という言葉が何度も何度も出てきて、それが強く印象に残っています。
組み方を交えた帯締めについて、お話を聞きました。
『台の上を糸を巻いた『玉』が回ろうとするのを
手で支えておく、それを感じた時が一番、組目が綺麗です。』
と言われていました。
以前伊賀へ行った時に、台の上で必死に玉を回していたことを
思い出し、苦笑しながら、
なるほどなぁ、
と最初から最後まで感心しっぱなしです。
帯締めの組について、
一本一本、由来や思いを聞き、
アンテナを精一杯伸ばして、
出来る限り吸収してきましたので、
今後の帯作り等にも、生かしていける、と思っています。
今、小物を扱っているのは『仙福屋』ですが、
この職人さんに組んでもらったのが、『仙福屋の冠組』。
同じ『冠組』と名前が付いていても、
手で組んだのは、最高のモノは、ほんのごく僅かしかありません。
この日に、職人さんのお顔を見ることができたので、
そのこだわりと、希少さが今まで以上に理解できた気がします。
西陣も全く同じ状況ですが、いいものを製作するための
技術とセンスを少しでも多く残して行きたいと思いました。