2008年08月20日
秋は若冲 美しいきもの
恒例の新作発表です。
今回の『美しいきもの』は、
美しいキモノ 2008年 09月号 [雑誌] |
伊藤若冲の世界です。
ちなみに・・・
今までの伊藤若冲はというと、
(鸚鵡図、瓢箪図、雄鶏図)
(月梅図、青桐に砂糖鳥図、葡萄図)今回は、もう少し趣向を変えています。
帯の実物を見られた方は、気が付かれているかもしれません。
(櫟に鸚哥、群亀図、果蔬涅槃図、蟹図)
通常の写真撮影をして、後に、
色を減らしています(本当はもう少しカラフルです)。
そのため、全体がグレーっぽくなっています。
これには理由が何点かあります。
一つには、
今回紹介した帯は『伊藤若冲の世界』中でも、製作の際に
時間を相当掛けて、配色しています。
その帯の配色で時間をかけ拘ったところの色を残しています。
私が、この4本の帯を見ている感覚に近いと思います。
二つ目に、
若冲の原画は、素晴らしい繊細さと色目が特徴です。
それを織りで出来る限り表現を試みていますので、若冲の帯は、色柄を通常よりも深く見てもらいたいです。
ただ、残念ながら印刷の場合、色目は出しづらいのが現状です
ですので、4本の帯を大きく配置し色目よりも柄に注目してみて頂けるようにとしています。
他にも、
遊び心がある帯の意匠なので、そのまま載せるのではなく、様々遊んでみたかったというのももちろんありますが・・・。
そして、これらの柄の個性と同じで、もうすでに賛否両論様々なご意見を頂いています。
モノづくりに関わっている以上、ほしいのは皆さんのご意見です。
次回は、
シンプルに帯を紹介したいと思います(多分ですが・・・)。
やはり、製作に関わったものは、様々拘りたくなります。
皆さんのご意見もお待ちしています。