2008年09月14日
今日は半日休みなので、基本へ戻って
せっかくですので、
コメントに頂いた『紹巴織』について書きたいと思います。
実は、どこかに書いていないか?
と思い探してみたのですが、
すぐに見つかりませんでした。
社内を含め、日記も、当然の前提として、紹巴という言葉を
使っていましたので、
反省してしています。
それでは
まず、『紹巴織』は『しょうはおり』と読みます。
この名前の由来は、
安土桃山時代に遡ります。
その時代の高名な連歌師『里村紹巴』が、
愛用した裂地⇒紹巴好みの裂⇒紹巴
となったようです。
他にも、説はありますが、となみ織物社内では、
この話でまとまっています。
少しだけ、となみ織物の宣伝を入れると、
となみ帯には『里村紹巴』の名前を織り込んでいますが、
うちしか、この『里村紹巴の世界』とは織り込めません。
さて話は戻し、
となみ織物で織り上げる紹巴は、
横糸で経糸を覆い隠すように織っていきます。
(綴れ織りのようなイメージです。)
そして細い細い横糸を筬(おさ)で、打ち込んでいくため、
自然と風合いは良く、細かい表現ができる。
そんな織物です。
となみ織物でも、主力の織物として、
今までも数多く帯を織ってきました。
製作する時は設計図を作るのも、やはり手間がかかります。
また、織リ手さん的にも、
通常の織物と違い、何十年経っても、
これで完璧という所まで、
技術は到達出来ないといっておられます。
(少しでも気を抜くと、キズができてしまう。)
手間と時間をかけて、様々な工夫をして
織り上げる織物ですので、もちろん結びやすい。
そんな最高の織物の一つです。