となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

五代目日記 > 『日記』 > うおっ、というような鯉図

2008年11月10日

うおっ、というような鯉図

以前、革の風呂敷に包まれていた紋図、
 ⇒http://senpukuya5.seesaa.net/article/108403190.html

その柄が一本織り上がってきました。
若冲
『伊藤若冲の世界 鯉図』

遊びが必要と思いましたので、逆さに、柄付けしてみました。
(お太鼓はもちろん、反対ではないのですよ~。)

この帯を知らないうちのスタッフが見た時は、
『えっ』ビックリしたようです。

柄的に、帯を並べた時、
ただ、単に反対向けに柄が付いている、

と言ってしまえばそれだけですが、
何か不思議な感覚が味わえます。

浮遊感みたいなユラユラとした感じです。

織は、総紗縫に続く軽さのもので、少し透け感もあり、
地はザックリとしたものに仕上げていますので、

お洒落な着物全般に結んで頂けます。

グレー、黒、白、ベージュ+それらの中間色で
織りあげていますので、奥行きもあります。

個性的な柄ではありますが、愛嬌のある鯉は、
意外に多くの方に結んでもらえそうです!

この帯は、細かい所に注目してもらいたい帯です。
(鯉が、ドンと飛び出てくるようなイメージで織を工夫しました。。)


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