2009年01月25日
とことんの軽さと味
この一週間は、日帰りで移動しつつも、
ずっと考えていた帯がありました。
それは、糸使い方で悩まされていた、ものです。
週末に一本上がってきて、これに一週間使って
良かったぁ、と今は浸っています。
紗紬の『南蛮七宝』です。
『紗・紬』という名前の通り、綟織に紬糸を通しています。
※綟織=経糸をねじった所に横糸を通す織物
経糸と経糸をねじった間に、糸を入れるので、
紗の目の細かさで、糸にも制限があります。
特に、『総紗縫』は細かいので、限界すれすれ探し、
そんな状態です。
どこまでの太さが入るのかが、問題でした。
『紗のとことんの軽さに、紬の味。』
言うのは簡単で、織るのはとても難しいのですが、
今回は両立できたように、思います。
帯芯を入れて、結んだのも試しました。
この下の帯は、紗紬を織る過程で、
他の組織で、少し応用したものです。
まだ、裏も付けていない織りたてホヤホヤですが、
これもいい感じに上がっています。
モノづくりが一段落ついたので、
今日は次のモノづくりをボーっとしながら、
探してみたいと思います。