2009年01月26日
神坂雪佳の世界より『海路・七宝』 2つ目
神坂雪佳の残した『海路』より、
七宝のような柄を見つけました。
『海路』は雪佳が旅路の際に、ずっと目の前にあった
『海』を眺めて図案化したモノと言われています。
どこが海なのか、と思って、図案を、
じっと眺めていると、
海の波がつながり見えてくるような・・・
そんな意匠です。
以前製作した、市松もそうですが、
海路の中で柄を見分けるため、『七宝』と
便宜上名前を付けています。
七宝は、「四方」に広がる、の『しっぽう』から
来たとも言われています。
同じように少しずつじわりと、
広がってもらいたいと思っています。
これもテーマの『つながり』が入っています。
不思議な空気を持った柄ですので、
帯か小物で、実物をじっと見てもらいたい、
そんな柄の一つです。
南蛮七宝とは、同じ織りなのですが、
少し変えた(遊んだ)所もあるので、
持った方も気づかれないかもしれませんが、
それが個人的に気に入っている所でもあります。
今の所、三色製作する予定です。