2009年06月27日
八寸の帯。
静かーに、織り続けている帯の種類があります。
タイトルにある『八寸』帯です。
お洒落モノ専用の帯で、となみ織物も
昔から織っていたモノです。
ただ、うちは袋帯がメインなので、目立たず、
なごや帯や小袋、丸帯など、の影に隠れています。
織り上げる数的にも、『八寸?』
というほどの、ほんの微々たるものです。
ですので、私一人で担当として、
自分の好きな柄だけを作っています。
(ですので、柄は偏っているかもしれません)
柄はシンプルなもので、多色使いでなく、
抑えたモノがほとんどです。
以前も少し紹介しています。
⇒http://senpukuya5.seesaa.net/article/104035476.html
(これは南蛮七宝です。)
作っていて嬉しいことは・・・
『八寸を褒めてもらえる』
=
『全部自分で関わった帯!』と思えることです。
(ちょっと心が小さいかもしれませんが・・・)
つい最近、来られたお客さんから、
この八寸については絶賛を頂きました。
(ありがとうございます)
今製作しているのが、下の織のモノです。
シンプルながらですが、織の状態を見て、
(ケルトノット:ケルティックより)
『八寸やのに、きっちり織ってある・・・』
と言って驚かれていました。
初めてそんなことを言われたので、
こっちも驚きましたが・・・
とても微妙な褒め方で、
『他の八寸はどんなんやろ?』
と興味もありますが
とりあえずは褒めて頂きました。
『雪佳の海路八寸』もありますし、
このモノづくりはコソコソと育てて、
いつの間にか、浸透している・・・
みたいな、シリーズに育ってほしいです。
こないだも、『あ~これこれ』
とこちらが、怖くなるくらい
褒めながらこの帯を買って行かれました。。。
八寸は細々とモノづくり、と思っていたのを、
『盛大にモノづくりしよかなぁ~』
と思ってしまいそうですが、
やはり細々と(特に海路は)、
初心でモノづくりしたいと思います。