となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

五代目日記 > 『日記』 > 今日は日記です。

2009年07月29日

今日は日記です。

今日は、日記になっています。

毎朝、会社が始まる1時間前くらいに出社して
図案を出してきたり、
書類の整理か読書をしています。


この時間はとてもとても貴重です。


一応の始業時間後は、①誰かに会ったり、
②話したり、③書類見たり、の繰り返しで
『仕事内自分時間』は、なかなかありません。

基本的に朝のこの時間は、
会社へ出社してくるスタッフの声。

『おはようございます~。』

しか聞こえないので、
じっと集中できる時間です。

今日は、ずっと本棚にあって、
購入してからとても時間の経った本です。
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有名な本ですので、
読まれた方も多いと思いますが・・・

もっと日々の仕事を大事にしたいなぁ
、と静かに机の上で感動していました。

本を閉じ、そうこうしているうちに
社内のバタバタ感いっぱいの空気

が近づいてきて
午前中の営業時間に突入です。


普段、午前中は紋屋さんが来られます。

図案を広げて、紋図を広げ、じっと職人さんと話しながら
コツコツとモノづくりをしていきます。

今日もいつものようにこられ、
打ち合わせです。

その打ち合わせは、
初めて織ったモノなどの見本裂をみて、

『これは止めとこ~』
『やりなおしやな』
『これでいこ!』

等々の話をしつつ、頭の中は徐々に
『今から進めていくモノ』へと移ります。


例えば、今日の中心の話題は、
この柄の最後の詰め話でした。


紋図というのは、
織の目をマス目で表しています。

顔料で書かれたものを、織り機で織れるように
マス目に入れていくので、

図案(アナログ)⇒紋図(デジタル)へ
置き換えるようなものです(図案の再構成)。

(歴史あるデジタルです。)

同じ図案でも、携わるメーカーや人によって、
完璧に異なります。

ですので、
この工程でどれだけ自分らしさを出せるか
というのも、技の一つです。

勝手に自分らしくなっているような気がしますが・・・

そして、上の写真の完成度までくると、
最初の段階の線書きと比べ(最初の紋図は線だけ)、

再び図案へと近づいているので、
作業は随分分かり易いものとなっています。


織り上がりのイメージへと
直結しますので、最後の詰めです。


と言っているうちに、いつの間にか
一日が終わり、時計を見ると、

もう19時前・・・

あっという間の一日でした。
(毎日こんな感じです。)

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