2009年10月31日
数は作れません。
引箔と言うと、ミツマタを原料とした和紙を使い作ります。
(ちなみに、お札と同じ)
その引箔でいつもよりも、手の込んだ製作したものがあり、
(ここは実物を見せながらの話をしたいので、
割愛させてください。。)
漆を何重にも何重にも重ねて、作った箔ですので、
無地でも、ずっと奥がありそうな。。
そんな色目です。
さらに経糸に別の色を入れましたので、
その絡みでより絶妙な色に上がりました。
意匠は、『瓢箪』。
見られたこと、ありますよね?
上に載せた『墨色+黒』にも立体感を付けて、
織り出しました。
今までも織り上げていた『意匠』ですが、
素材を変化させると、完全に違った空気を持つ、
モノに仕上がりました。
これが上がってきて、今はとても満足中です。
ただし、箔自体が製作が困難で、織自体も同じで、
綺麗に上げるのがとても難しいものです。
おそらく、この一本か、織れてもう一本くらい、
が限界な帯になってしまいそうです。
(実際には箔は全く同じモノは難しいので、違うものか・・・)
この辺りは、コスト意識を無視しているので、
この帯が心から気に入った人に結んでもらいたい、
と思っています。
いろんな人に見てもらいたい帯でした。。