2010年01月23日
細かい満足。
あまり、最近『帯自体の話』に触れていなかったので
昨日上がってきた『総紗縫』について。。
ここ最近で、一番人気作の『総紗縫』。
おさらいとしてですが、
オールシーズンに結んでもらえます。
そこには、蛍、金魚、トンボ、など、
ちょっと季節が限定されるかな?
というものもあります。
(個人的には夏だけじゃ勿体ないと思っています。)
わざわざオールシーズンの帯で季節が
限定されそうなモノを作る人は、
多分社内で一人しかいませんが・・・
(こういうモノづくりは大好きです。)
その流れで製作したのが、
この『ヨット柄。』
確かに夏っぽいので、夏の柄?という方も
おられると思います。
(でも、勿体ないと思います。)
ですが、今日の話はこのヨット浮かんでいる
海の部分の軌跡についてです。
それは、こういうことです。
帯を作っていて、
時々予期しないことがあります。
たぶんこれは、ベテランになっても一緒だと思いますが、
色や織の重なり合いで、突然『とてもいい感じ』になる
ことがあります。
上の軌跡のような、ほんのちょっとだけの時も
ありますし、気が付かないほど大きいこともあります。
変な言い方ですが、この軌跡を上手く育てて、
次のモノづくりに繋げるかが、
モノづくりにとても大事な所です。
上の柄は、軌跡のお陰で、ヨットが
本当に浮かんで揺られているように見えます。
そういえば、この帯の紋を作っていた時に、
じっと見ていた映画がこれでした。。
それが活きているかは、
ちょっと判断がし辛いのですが、
自分なりには・・・
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