2010年02月02日
好きなもの+すきなもの
今日も少し下(しも)へ下がって、展示会をのぞいてきました。
とにかく、人だらけです。ちょっと人酔いしていますので、
ブログの内容は、いつも以上に静かな内容です。
さてさて、モノづくりの進捗状況です。
今現在は、春に向けて配色をしている柄が多く、
新しく立ち上げるシリーズもそろそろしないと、
マズイなぁという感じです。
機屋に締切はありませんし、あったとしても、たぶん、
良いものはできないと思います。(私の場合は特に)
ただ、
だからと言って『好きなときに好きなものを作る』のでは、
職業じゃなくて趣味なので、
『職業』寄りの立ち位置にいるように心掛けています。
ですので、まだ『仕事はモノづくり』です、
と言えるのかな?と思ています。
(ちょっと不安。。。)
そう書いておきながら、今日上がってきた『南蛮七宝』に
関しては、相当趣味に近い方に、針はあります。
そんな久しぶりに製作した、『南蛮七宝』を紹介します。
何十回と紹介しているほど、好きな柄で、
唐長さんの『南蛮七宝』を麹塵の糸で織り上げたものです。
こだわりは・・・
というよりも、これは今までの日記を振り返った方が、
より感じてもらえると思いますので、リンクを作っておきます。
→http://senpukuya5.seesaa.net/pages/user/search/?keyword
おそらく、こだわりよりも、
思い入れの方が伝わるかもしれません。
それほど、良い柄だと思います。
今回の帯は
モスグリーンの濃淡で織り上げましたが、
『麹塵染』という性質上、光の加減で、
朱の色が差し、丸と星が浮かび上がってきました。
実はこの『南蛮七宝』を麹塵染で織ろう織ろうと思って、
ずっと温めていました。
何度か試験織をしては、なかなか納得が行かず、
しばらく置いておいたものです。
100以上の柄(200もっとかも?)をこの麹塵色で配色しました。
それだけの柄を作るくらい、この色は着物との相性が良いのですが、
あとちょっとの配色際が、とても難しいです。
まだ、表だけですので、気を抜かず、裏も作って、仕立て上げて、
『帯』の形にしていきたいと思います。
そろそろ、新しく製作中の襦袢の見本も上がってきますし、
この『南蛮七宝』シリーズを動かしていきたいと思っています。
今日は、他にも変わった『なごや帯』が上がってきたりと、
今から配色確認に行ってきます~。