2010年02月20日
もう一つの仕事。 凱旋門編
今日は合間の時間を使って、今回の旅の整理をしています。
極力、目で記憶しようとしていましたが、
デジカメとiphoneを使って撮ったモノも沢山有ります。
この凱旋門の後は、時間の許す限り、
美術館へ行きましたが、ルーブルもオルセー美術館も、
写真撮影可能、他にも何かと自由だったのが驚きです。
ちょっとした余裕を楽しむのが、上手く、慣れている街だなぁ、と
そこは羨ましく思いました。
さて、ショーの当日は前回紹介しましたが、
ただ、衣装や髪型を見てもらったら分かるように、
セットするのに大変な時間がかかります。
(私たちは朝からずっと紋付です。)
出演者やヘアー、メイクさんを同じように、
その日は動いていたため、とても時間が空いていました。
ショー自体の中では黒子なので、
私たちは紋付袴着たら一応スタンバイ完了です。
となると、やはり着物で散策して、
着物の反応を直に感じにいく、
ということをしたくなってきます。
重量制限など考えると、当たり前の事なのかもしれませんが、
とにかくパリでは着物を着た人は、皆無です。
特に、シャンゼリゼ通りでは・・・
本当は御召で歩きたかったのですが、
紋付に袴で歩きに歩きました。
とにかく、見てもらう。
それがこの時の目的でしたので。
まずは、そのシャンゼリゼ通りから・・・
いつもいる京都とは、石の文化という点で、
見た目が大きく異なります。
ただ、空気自体は滞在中、ずっと懐かしい感じがしました。
歴史なのか人なのか、今でもわかりませんが・・・。
この写真に写っている日は、
後の日と比べると、ずっと人は少ないです。
それでも、歩いていると、手を振る人や、
遠くの方から、ジッと観ている人もいます。
工事現場の上から声を掛けてくる人も・・・
会場から暫く歩くと・・・
ヴィトンの本店です。
外見は、とてもクラッシック。
京都の知り合いから
『本店は着物着て行くだけで、物凄く大切にしてもらえるよ』
と言われていたので、ちょっと興味があって、入りました。
(京都にいるとき、あやしい話でしたので、確認です。。)
確かに、見せの方から
『Very Traditional ! , nice ! very nice !! 』
とずっと言われていました。
(仏語混じりだったので、細かい単語は分かりませんが・・・)
確かに、大切にしてもらえるなぁ~
と周りの対応との差にビックリしながら、
目的の凱旋門へ。
有名すぎる凱旋門です。
大きいものは出来る限り近づきたくなる、性格なので、
当然中へ入ります(この辺りピラミッド見た時と同じです)。。
螺旋階段を上り(ちなみに、50m)、
袴を気にしながら(この時も、裾踏んでます)、さらに上り、
途中の踊り場的なところで、ちょっと休憩。
日本人もとても多く、紋付見ると反応はさすがに、
驚愕という字が当て嵌るほど、驚かれていました。
『一緒に写真撮ってください』と何人の方からか言われましたが、
日本人とフランス人とほぼ同じ比率です・・・
印象に残っているのが、ある年配の日本の方から
『着物は日本の誇りなので、それをここで着てもらって、
それを見て、今とても嬉しいです。ありがとう。』
と言われたことです。
この日の目的が、海外の人に着物を見てもらう(特に男物)。
ことだったのですが、
日本の方からこんな反応を頂けるとは、
思ってもみませんでした。。。
これだけでも、個人的には来た甲斐があります。
そして、頂上へ。
パリの市内が見渡せます。
この凱旋門から放射線状に、
10数本の道が広がっていくのが、
綺麗に見えます。
ここでしばらくボーっとして、
見ているだけで気持ち良かったですよ。
(紋付とパリ市内全景、ピッタリと似あうようにもみえました)
そして、登った階段を降りて、門を下から、見上げると、
一面のレリーフが図案に見えてきました。。。
この後、ショーがあり、その後もずっとパリ市内を歩き、
夜遅くまで着物姿で通していました。。。
目標は達成したかな?