2010年05月10日
半日、紋図とケルティック。
一つは紋図製作。
これは、『ケルティック』の紋図です。
残念ながら、西陣でもあまり見られなくなった、
手書きの紋図で製作したものです。
全く何のアイディアも無い状態でも、
こういうものを目の前にして、座って眺めていると、
何か作りたくなってきます。
実はこの帯、最初の段階は、配色予定は全くのグレー色でした。
(頭の中のイメージがずっとグレーだったのもありますが・・・)
それを最後の最後で、少し銀地の掛かった
ベージュで配色しました。
そうすると、紋図を見ていた思いついたのに、
出来上がりは、実際の目で見るものと違って、
フォーマル色もある上品な帯に仕上がりました。
この辺りが、モノづくりの面白い所です。
今日は、この紋図を目の前に広げて、
これを縦柄にして?斜めにするか?
大きくするか?
縦にすると、イメージ的にはこんなのかな?
等など、帯も周りから集めて・・・
等々、色々と頭の中で、伸ばしたり、縮めたり、
色変えたり、色んなモノと合体させたり、としていました。
これをPCの画面上でやると、簡単そうで、
頂上まで早く到着しそうなんですが、
自分の中では、面白くない帯になってしまいます。
画面上と頭の中のイメージが、最終似ていても、
そこまでの道のりで、その柄へのこだわりも変わってきます。
実際は、出来までも大きく変わってきます。
今日の半日は、そんなことを含めて、
モノづくりで過ぎています。