となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

五代目日記 > 『日記』 > 新しいモノを結ぶ+金魚

2010年05月13日

新しいモノを結ぶ+金魚

この時の帯が完成したので、試し結びよりも、
進んだ完成品の初結びです。

おそらく、見覚えある方も多いと思います。
この時の帯です。
 →http://senpukuya5.seesaa.net/article/145553975.html

経糸に、少しシャリ感のある絹糸を使っているので、
触るとピンと感じるハリがあります。
横糸には、どちらかと言えば、それとは反対の感触の紬糸を入れ、
素材的面でもアクセントを付けていています。

これは偶然ですが、縦に絽のような縞を地紋に入れました。
そうすると、横段の柄では時々失敗してしまう、
べた~とした伸び感じが上手く避けれました。

この辺り、(作る時には、入れるか外すか)悩む所ですが、
とても気に入っています。


組織自体は、綟り織(もじりおり)ですので、透け感もあり、
夏、単衣を中心に結んで頂けます。
R0011865.jpg

さて、織りの中身の説明はおいておき、
夏に向けての着物は、みなさんどう工夫されますか?

個人的には、帯留めを使っての
コーディネートが一つオススメできます。

R0011856.jpg
3分や4分紐だと、細身なので、
涼しさが倍増します。


R0011862_2.jpg
 『モレッティ:帯の上を泳ぐ金魚。』


ちなみに、この帯留めは耐久性のとても高い特別な硝子で
出来ています。透明感が高く、綺麗なのも良いところ。。
『仙福屋の帯留め』も同じです。)

そして、この金魚。一度は、尻尾から折れてしまって、
しばらく、職人さんの所へ入院していました。

この素材だから出来ることらしいのですが、
これを製作をした同じ職人さんが作る時のようにして、
再度修復したものです。

この日が、再び金魚が復活した日なので、
お祝いに載せてみました。

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