2010年05月21日
新しい試みの織物。 シーソーのようにバランスをとる。
エラいことになっています。
そんな中、配色していると、不思議と・・・
自分の置きたい色よりも、ほんの少しだけ、
薄い系統の色目の糸を最初に握ってしまいます。
これは、久々に試験も兼ねた目出しですので、
紹介しておきます。
見た通り、泡がポコポコとなって、
流れのある水の上を行くところをモチーフにした、
ものです。
こう写真だけを見ると、配色がちぐはぐで
完成まで『まだまだだなぁ』という感じがします。
織物的には紹巴織で織っていて、地の色目の交わりと、
上に載っている色目とのバランスで雰囲気が大きく、
変わるような紋(設計)になっています。
(ぱっとの見た目は変わらないのですが新しい試み。)
シーソーみたいに、色のバランスを考えての配色と
なりますので、『内心で上手いこといった!』
と思っていても、上がってくると、実は予想よりも遠い、
所に行ってしまいます。
ただ、数色の色目がすべて関連した設計ですので、
最終的に配色がハマった時には、上品なまとまりのある
水玉の大小が出てきます。
表柄は、『作楽:麹塵』です。