2010年05月27日
香港・マカオ。着物で歩く。
いろいろな目的もあったのですが、一番今記憶に残っているのは、
街を着物と浴衣で散策したことです。
まず、香港は1997年にイギリスから返還された街ですので、
中国色というよりも完全な『都市』になっています。
水流もあってと・・・
外観はNYにも似ているような気もします。
ですので、ビル街に似合いそうなシンプルな着物が似合いそうです。
(シンプルな御召が個人的に合わせやすそう。)
まだ、着るイメージは、作りやすいです。
それに対して、マカオは1999年ポルトガルから、
返還された街ですので、ヨーロッパ色が豊かな感じを受けました。
(しかも港町っぽい感じが町中に漂ってます。)
さらに、中国の南方なので、とにかく南国でした。
その街で着物を着るとなると、さてどうなるのかなぁ?
と行く前にはそう思いましたが、
意外にしっくりとハマッたような気がします。
両方の街ともに気温は30度を超え、
湿度も60%以上とかなり暑かったのですが、
着物は、風が通り抜けて行く衣装ですので、
かなり涼しく過ごせました。
『呉服』という名前の起源から考えても、
千数百年前に、中国南部『呉』から日本に渡ってきた、
と言われているものです。
香港・マカオもその『呉』の首都からは、さらには南です。
考えてみると、歴史的な面でも当然着物って、
『気候の面で考えても機能的なんだなぁ~』と、
妙に着物の歴史として納得していました。
着物で多くの時間を過ごしたのは、マカオで、
この時の私の着物はこんな感じです。
夏に着る着物で、一番のお気に入りです。
合わせる帯は、
これまた、夏には定番の組紐角帯。
このような街を歩いて、歩いて、歩きました。
観光地ということもありますが、歩くたびに現地の人も含めて、
一緒に撮影をして欲しいということで、中々前に進めない、
というほどの注目を浴びました。
10人前後の着物浴衣姿が、太陽浴びながら、
今思い返しても、ちょっとワクワクとします。
海外でわざわざ着物着なくても、
というたまーに声も聞くことがあるのですが、
色々と思う前に、着てみると、
感じれることが多くあると思います。
今年は、3回海外で着物を着て、行きましたが、いずれも
様々なことが吸収できましたよ!