2010年06月14日
頭の中と素材の準備。
大勢の人に見てもらって、評判が良かった帯があります。
それを配色等を変更して、作っています。
あまり、経糸だけを取り上げたことがないので、
撮影しました。
100m以上ずっとこの調子で染め上げています。
うちで扱う『経糸』の大部分は、
白やベージュ、グレーなどで染めた単色モノが多いのですが、
この経糸は、市松柄を少しずつ濃淡を付けています。
絣ですることもありますし、染めで作ることもあります。
イメージによって、使い分けます。
最近は外に出ることが多いので、
染めた経の打合せや、緯糸の本数を考えてみたり、
そういったところに時間を使っている時が、
一番、自分の居場所を感じられます。
他にも、この延長で縞柄に再度ハマってみようと、
今は資料から集めからスタートしています。
新しいものも買ってきたり(といっても数十年前のもの)、
古いものは倉庫から発掘したりというのも、
大事な作業の一つですが、
中には、表紙もなく、ボロボロで数ページ足らない文献も
あったりします。
そういったものの場合、今までは気を使いながら
(風化しそうなので)、扱いました。
今は可能なものは資料をスキャナで取り込んで、
いつでもiPadで見れるようにしてみたりと、手の開いた時間に
作業をしています(W杯見ながらでも。。)。
PDF資料にしておくと、色は全くダメですが、
気が向いたときに、どこでも開けるのは、
とてもとても便利です。
とにかく、テーマに沿った資料を大量に見て触れて、
頭をそれだけにしておくと、
いつの間にか何かが形になっていきます。
そんなこともあって、
今まではスーツケースの半分は資料だったので、
荷物の重量的に、とても楽になりました。
また、明日から移動していきますので、その時ように、
と縞の図案資料を蓄えています。。
居場所から離れたとしても、
新幹線の中が2番目に落ち着くような気がします。
今年は例年以上に、京都に留まれなさそうです。