2010年06月26日
モノづくりがフォーマル寄りに
一件、フォーマルの帯作りをしていました。
典型的なモノではなくて、シンプルな柄域で
淡くすっきりした色目のモノです。
モノづくりをしている最中には、必ずその時の
心境が多少は入っていきます。
ですので、フォーマル系帯を作った時には、
帯締めの製作時にもフォーマルの色が掛かります。
組を選択して、色を組み合わせて、帯締めを職人に
組んでもらいます。
帯と同じく、
帯締めも組み上がってくるまでに、時間が掛かりますので、
その頃のモノづくりを多少反映した帯締めが出来ました。
上がってみると、とても上品でシンプルな帯締めに
なっています。
反対に帯締めを見て、その時にどんな帯を作っていたのか、
思い出しましたよ。
組んでいる糸に、少し金糸を混ぜていますので、
格
を持った着物にもコーディネートが可能です。
同時期に数種類の帯締めを作りましたが、
今までと趣向が違います(持っている雰囲気も違う)ので、
仙福屋の『ラベル』を黒にしました。
帯締めは、裏と表の雰囲気をリバーシブルにして、
変えています。
紐の耳部分と、台の部分の色目との
組み合わせが何よりも、上手く行ったところです。
一度合わせてもらいたい帯締めでした。
来週登場予定です。
iPadに縞柄の本を入れて、 今の頭の中は縞々モードです。