2010年06月28日
降ってくるモノづくり。 私の場合。
頭の中は、柄だらけです。
土曜日までは、頭の中は『縞柄』でした。
(文章を書いていても混乱気味です)
いつもモノづくりをしている最中に、
気を付けることですが、ある柄だけを追っていくと、
独りよがりな帯になってしまいます(これは私の場合)。
実際には、そんな偏った帯も好きなのですが、
そんな帯ばかりでは、『新しいモノ』は生まれにくいです。
(これも私の場合)
同じテーマだけを追っかけて行くと、確かに深いものが
できます。(これはこれでもちろん、大事なのですが・・・)
そういったものは、とても体力と集中力がいるので、
毎日のモノづくりでするか?というと、しません。
私の場合は、気がそっちの方向に向いた時に、
じっとじっくり集中してする。というタイプのようです。
で、普段のモノづくりは、
(上に書いたような)集中したモノづくりをした際に、
頭に残ったモノを使って行います。
(残り物でなく、エッセンスです)
モノ、素材、テーマを追求をしていた際、
(時間を経て)それがある程度消化され、
お互いにくっ付いて、新しいものができる。そんな感覚です。
できるというよりも、勝手に柄、イメージが落ちてくる、
というようなのが近いかもしれません。
そんなことが起きるようにと、帯だけでなく、着物、
帯締めや帯揚、バッグ、草履などの小物も、製作していると、
新しいモノづくりの種が出てくることが多いです。
モノづくりの漠然とした話ですが、今回出張行ったときに、
良く聞かれたので、良い機会だと思って、考えていました。
今は、以前書いた『難関の配色』と同じ織りの帯を
→http://senpukuya5.seesaa.net/article/153241169.html
配色しています。
最初は、濃い地で織る予定でしたが、薄地も
織ってみて、様子をみています。
上がってきた感じは、
柔らかく涼しげなものができました。
柄が、『松』をモチーフとした、スッキリなものなので、
配色は簡単(単純)そうに見えます。
ですが、最終に上げる感じは(柔らかく優しい)似ていても、
細部の色目は全く違って上がってきたので、かなりビックリです。
この織物は、本当に配色が難しい~。