2010年07月02日
職人技。。
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『imon格子、八寸』
横の縞と縦の縞を合わせた、『格子柄』です。
通常『縞』を作る際に多いのは、経を最初から縞に染めて、
先に作っておくのですが、
この帯の『縞』はすべて横糸だけで『柄』を出しています。
よく写真を見てもらうと、
すべて細かく横の糸が通っている
様子を見ることが出来ると思います。
こんな『いつもと違うこと』をしたのは、
今回の『縞づくり』を最初から最後まで、
頭の中にあるのが、南米を中心とした南方のものが多いからです。
(透け感のあるモノが多い)
そのために、横糸の使い方を工夫して、
縦に繋がっていないようにして、直線でも柔らかくしました。
さらに、横糸のみなので、結構色目のキツいものを入れたりと、
遊ぶこともできます。
シンプルだけに、触れますので、同じ柄でも変わった配色を
見てもらえるようにしますね(次は寒色系で)。
素材/生地的に、いらないものはすべて取り除きました。
とにかく薄く上がっていて、結びやすいと思います。
他にも、これは織り手の話ですが・・・
端まで、縞を作る糸(赤い糸)が通ってます。
普通は、ここの端まで糸が来ている分、
幅は広くなるのですが、それが最小限度に収まり、
綺麗に織り上がっています。
相当昔の八寸等を見ていると、ボコボコしているものも
あるので、この綺麗さは素晴らしい技術だと思います。
それでもこんな上がりを見るととても嬉しくなりますよ。