2010年07月20日
色を蓄えていく。
とにかく、暑い京都です。
スッキリ晴れると色的には、とても綺麗です。
17日を過ぎると、
一応に京都(特に西陣は)はいつも通りに戻っていき、
次はお盆休みに向けて、街が静かになっていきます。
今年もそうだと思いますので、この時期はコツコツとモノづくりです。
完成させるよりも、土台づくりのような所に力を入れます。
(どちらかと言えば)
いくつものモノづくりが進んでいる中で、
位置づけが難しいのが、このモノづくりです。
『周りは裂地だらけ。』
何をしているかというと(織物ごとでちがいますが)、
ある経糸(ここでは茶)の場合、横糸にどういう色を入れたら、
好みに近づくのか?見えるか?
そんな試験です。
同時に素材の試験もしていて、色目/発色/風合い等が確認できます。
この段階のモノづくりは、最終形に、
直接大きく影響するわけではないのですが、
このケースを一つずつ覚えておくと、配色の幅が大きく広がります。
かなり地味な試験ですが、これをきっちり積み重ねていくと、
次の飛躍した(トンデモナイ)ようなモノづくりをした時でも、
地に足のついたモノになっていきますので、結構重要なポイントです。
結構、周りでは軽く扱われているような気もしますが、
ここの所は、とても重要です。
他にも、人に見せたくないような配色に上がってきたものとか、
(センスを疑われますよ。。)
何とも言えない、地味なものとか(色が入っていないのではなく、
華がない配色のもの)も置いておくと、
いずれ役に立つことが多い気がします。
ボチボチ、進んでいますよ。