2010年08月19日
美しいキモノ10’秋 『若冲』
最初の一ベージを開いて、となみ織物の新作発表のところまで、
ページをめくっていくのが、いつまでたってもワクワクします。
もちろん、前もって原稿は見ます。
ただし。実際の帯の色目と印刷の色目とを、最後の最後まで合わせようとします。
物理的に『締め切り』という時間が決まっているので、100%とはいえませんが、
時には校正の所で糸まで送って、色目を合わせますので、
ページを開く時は大緊張の一瞬です。
今回は・・・
黒地ベースの、『伊藤若冲の世界』
→『伊藤若冲の世界』
リングのようなうねりを付けて撮影しました。
実物を触ってもらえる機会が少ないので、できる限り帯の雰囲気を
表そうとした結果、このような構図にしました。
一番全面に出ている帯は、
パリのファッションショーでも使ったものと同柄です。
→http://senpukuya5.seesaa.net/article/141611211.html
個人的に、この帯の柄はぎゅっと詰まっているようでいて、
結ぶとスッキリ見えて、バランスが取れる所が好きです。
赤無垢とも合わせれるほどの、コーディネートし易さも
魅力的な帯です(あまりこんな帯も無いと思いますね?)。
後の2本も、個性的なものですが、
流水の帯は、着姿に格調を。もう一本の若冲のニワトリ柄は、面白さを
与えてくれます。
3本とも中間色を見極めながら、配色しているモノですので、
実物を見られたら、どこか優しさを感じてもらえると思いますよ。
また、皆さんの評判がとても楽しみです。
そろそろ、次の冬発表の話も出てきますので、次も楽しみにしていてください。
(と、自分にプレッシャーを掛けています。)