となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

五代目日記 > モノづくり業 > めーいっぱいの白さ。

2010年08月28日

めーいっぱいの白さ。

今日は土曜日。
西陣は静かです。

今日も新しい小物が上がってきたり、
わくわくするようなモノ(私物)も出来てきたり、
と静かなわりに盛り上がりのある日でした。


それらは後日登場する予定ですが、
今タイトルにもあるように、『めーいっぱい白く』
ということを考えてモノ作りしようと思っています。

ただし、生糸は天然のモノなので、白くすると漂白したみたいな
不自然な色になりますし、そのまま使っても、産地によりますが、
ちょっと生成り色にが入ります。

また、織物ということで緯糸と経糸との関係でも色が影響を
受けますし、さらに織物が実際に白く織れても、人の目に白く映らない
それは『白い』と言えるか、とても微妙な問題です。
(ちょっとブルー掛かった方が白く見えたりすることもありますし。。)

さらにさらに、今それをやろうとしている織物は、
かなり色んな所の影響を受けて、なんとなくですが、
周りの空気の色までも微妙に反映してしまうモノです。
(やっぱり今は燦々シリーズです。。)

そんな『めーいっぱいの白さ』ということを考える
キッカケをくれたのは、この帯
です。

IMG_1258.jpg
『燦々:なごや帯』

次に柄を作るときは、『とことん白さが際立つ』
ような柄・色を予定しています。

取り掛かっている柄が、次へ繋がることは良くあることですが、
『色からのスタート』で、それだけをキッカケにモノを作ることは、
ほとんどないので、どのように進むのか、本人もわかっていません。
(とても楽しみです。)


さてさて、そんなことを今から悩んできます。。
IMG_1240.jpg

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