2010年09月24日
草履研修。。 新人気味スタッフと
(まだ生で製作現場を見たことないスタッフ)
年に一度位の割合で、研修として職人さんのところへ
お邪魔します。
うちの草履を製作している工房は、
その一箇所で、ほぼすべての作業が完結する、
数多くある草履職人さんの中でも珍しいところです。
西陣の場合は仕事自体は分業ですが、研修の目的は同じで、
まず現場を見ると『手』の持つ力が直に伝わって、
研修へ行く前と帰ってきてからでは、モノに対しての気持ちが変わり、
扱い方、説明の仕方が多く変化します。
一度でも、しかも早めに味わっておくと、
今後の行動に影響しますので、
できるだけ感覚が新鮮なうちに(見慣れてしまわないうちに、)、
連れていくようにしています。
モノづくりには、やっぱり目で感じる感動が大事。
小物の製作の場合、帯とは違い、
工程に自分たちは大きく関わることはできないので、
その分、しっかり目を開いて、作る人の気持を感じる。
そうしていかないと、人のものを売っている気持ちになり、
悲しいことに『自分所の商品じゃない』と、
どこかで思ってしまったりします。
(帯や着物でも同じです)
そうならないように、今日はきっちりと、見て空気感を感じる。
今日はそんな事が中心の日です。
完成した『仙福屋の草履』。
スタッフには、行く前と帰ってきてから、
多分全然違ったものに見えていると思いますが・・・。