2010年10月19日
早速、新しいものに取り掛かる。 作楽の種まき
見本を確認して、完成!という段階まで来ました。
現在は、その目処が付いた帯を一旦、横へ置き、
今は同時に進めていた、もう一本の帯を詰め&製作に入っています。
『作楽』の中の新タイプ。
今回は、素材にボリュームのあるものを使っています。
社内でも織り始めたばかりの新シリーズですが、折角なので、
作楽では、発想を変えて、この素材を使おうとしています。
ただ、なかなか困難です。
今では織れるようになった、この生地自体も、最初は
なかなか満足するところまで到達できませんでした。
作りたいものを織れないから、この素材を使うために、大事な所を
妥協してしまうと、生地自体が、普通にありそうな帯になってしまいます。
『となみらしい帯地(かなり薄手)に、使えるように!』と、
今までとは違ったやり方で、工夫を色々としてみて、
やっと織り上げれるようになった、織り方(生地)です。
(ただ、この辺りはいつもの企業秘密話よりも、
さらにど真ん中なので、今回は割愛します。。)
この素材を使いたい『作楽』は、
ここから、さらにもう一つ変なことをしています。
もし上手く行って、表を織り、裏を織って、袋帯にすると、
面白いものが出来上がると思うのですが、
エラそうなことを言って出来ないのも困りすので、
今のところ、『現在・製作中』ということで・・・。
ですので、
気合を入れようと、上の写真のように帯の名前の部分を先に作ってみました。
帯作りというのは、
柄を、今まで織った織物(ベース)の上に乗せると、
形自体は『帯』になります。
ただし、その場合、目が出るほどのイイ柄を描いて、
製作してたとしても、借り物のような気がして、
『モノづくりしたぞ?』という気持ちに(何となく)なりにくいです。
いきなり新しいもの、全く違ったモノというものは、
なかなか製作できるものではない(狙っていますが・・・)ので、
ほんのちょっとでも、新しい趣向や考えを入れて、製作するようにします。
話が逸れたような所もありましたが、その途中は・・・
ちょっと浮いた感じになります。
後は、一本織って、仕立てて、
上手く行くことを祈るだけです。。