2010年10月27日
紋図。 うちのモノづくり。
『一生懸命モノづくりしているんだなぁ』
と思ってもらえることはあっても、他と比較して、
圧倒的に、『これは・・・!』と思っていただくためには
なかなか難しいことです。
良くうちの帯をご存知の方(ファンの方や呉服屋さん等)は、
いつも色目を褒めて頂けます。
ただし、褒め方はだいたいこんな感じです・・・
『となみさんの帯は、なんとも言えへん、この色目が良いよ?。』
と言われたり、『差し色に色気があるよなぁ』と
言って頂けることが多いので、これまた、うちの帯を初めての方に
伝えには、余計に難しいです。
じっくりお付き合い頂くとしても、まず取っ掛かりとして、
『ほ?すごいなぁ』と思っていただくことも大事なので、
こんな紋図を見ていただくことがあります。
機屋にとって、宝物中の宝物ですので、皆さん全員に、
という訳ではなく、ほんの僅か方ですが、見ていただいています。
こんな感じのものです。
これは熊野古道を帯にしたもので、先程修復が終わりました。
この他にもこの紋図と同等かそれ以上のモノとして、京百景や
千福等があり、となみ織物のモノづくりへの考え方が分かるものが
あります。
今まで、あまりこの辺りの帯を紹介することも少なかったので、
またスペシャルの帯に対して、興味を持たれている方もおられると
思いますので、紹介したいと思います。
たまたま、今日は修復の現場を通りかかったので、この紋図の
話になりました。。