2010年12月08日
まずは、スタートラインなんですが・・・
ほとんどが下書き状態であれこれと触りながら、
磨き上げていています。
少しずつ形になっているのは、
こんな男物の着尺です。
依頼もあったこともあり、
色目を出して打合せしている図ですが、
同柄で、しかも一度にこれだけの配色を見ることは、
ありませんし、とても珍しい絵です。
この中から選ぶか、ある色を修正して、
一色に加えるか?
と考えていましたが、この南蛮七宝の魅力なのか、
着物として考えても、すべて行けそうな気がして
とても選ぶのに苦労しそうです。
できれば、すべて並べてお好きなのを・・・。
と言ってもよいぐらいです。
ただ、それでは自分の気持ちを入れていない、
モノづくりになってしまうので、
ここから数色に絞っていきます。
という風に簡単な『作業』のように聞こえますが、
実際は、黒地に真っ赤の配色のモノを見ると、
『羽織りにしたら、合わせる羽織紐がないなぁ』
とか、余計なことが頭をよぎって行ったり、
実際に『似合うと思います?』
とか、もう何をしていたのか、分からない
状態になりますので、
ここから、実際は大変です。
上は御召ですが、他にも角帯でもほぼ同じことを
していますので、どれだけ時間が掛かっているか、
感じてもらえるかなぁ?
と思った、今日の一コマでした。。。
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