2010年12月21日
真面目に取り組んでいる方が損をする。 そんなことにはならないように・・・。
取り組んで相当経ちました。 つい先日、あるお客さんから聞いた話ですが、
『この帯は唐長の柄を使ったものだ』と言って、
販売している所があったそうです。 確かに、柄自体は類似のものがあって、
それを元に製作したということもあるかもしれません。
(それでも私自体は出所がしっかりしたものが
良いと思いますが・・・) この業界は、この辺りの商標・意匠等について、
随分マシになったと思っていたのですが、
そうでもないようです。 もちろん、
唐長さんと取り組んで、『この帯は、唐長柄です。』
と言えるは、となみ織物だけで、
その他は『唐長』という名前を使って販売するのは、
法律上も問題ありますし、何よりもお客さんに対して、
あってはダメなことです。
『固いこというなよ』と、同業から言われそうなのが、
この業界のおかしいところです。
類似の『柄』に関しては、
(同じ人間が考えるもの、と考えるようにして)
ある程度見逃していたところもあったのですが、
今回のように商標・名前まで偽って、
というのは、どうなんでしょう? この辺り、帯を買われる方の立場に立つと、
販売員の話を信じて買うしかありません。
その部分が事実と違うと、
お客さんから見ると何を信じて良いか、
分からなくなってしまいます。
様々な情報を発信して、正しい知識を持ってもらい、
おかしなことにならないように、していきたいです。
なにか皆さんから
それを形にして、
皆さんに何とか伝えれるのではないかな?
と思っています。
今回は唐長さんの話でしたが、唐長ファンの方が、
『唐長さんの柄だ、欲しい』と思い、何十万と支払った
?実はそれは似た柄、もしくは同じ柄だけれども、
唐長さんは全く関係ない。
そうなった時、
その帯を結ぶ気がするんでしょうか?
以前、南蛮七宝の羽織りを着ていたときに、
『これって、あそこのものですよね?』
と、うち以外の名前が出てきたときは、
訂正して良いものか、とても悩みます。
そんなことがないように、うちは
キッチリとしていきたいと思います
今日、角帯の試験が上がってきましたが、
この帯が結ばれた方が、
この柄は唐長さんの南蛮七宝を
となみ織物が織ったものです。
と、出所をしっかり言えるように
そんな商品を作るのがメーカーだと思います。