2011年09月26日
南蛮七宝を
モノづくりの日課といえる南蛮七宝。
自分の持ち物も今では、
財布やカバン、名刺入れ等々、試作も含めて、自分の周りに一杯で、
目に触れない日はない程です。
『御召南蛮七宝(男物)』
ここまで一つの柄を追っかけていることは、
なかなか無いことです。
周りにも増えてきました。
帯の場合、注文を頂いてから経糸を作って(染めて)、
定番の色を織って、少し余れば実験的な色を織る。
『南蛮七宝;なごや帯』
無くなれば、再び織ってという帯シリーズです。
現在、人気のある色目は、
『濃い茶×薄茶』
『黒×墨』
『生成×ベージュ』
の三色で、途切れなく注文を頂いています。
モノを作っていて、自分の中である意味一番難しいのは、
柄の立ち位置探しみたいな所です。
自分の中のイメージなので、とても分かりにくいですが、
その一部として、例えば、
(柄の好き嫌いではなくて)背の小さい人には、
大柄は似合わないと言われることや、肌の色や髪の色で、
この帯が似合う似合わない、と判断されるようなことです。
これらはとても大事な事だと思うのですが、
この南蛮七宝は、そこから少し離れた処にあるような・・・、
真無地のように似たモノを持っている気がします。
まだまだ、その辺り『こうだ。』ということは言えるまで、
時間が掛かるかもしれませんが、様々やってみる価値はありそうです。