となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

五代目日記 > > ピンク。

2011年09月27日

ピンク。

 

『ピンク』というと、周りから嫌われている色目です。

もちろん、帯作りの上で、です。

 

少し以前にも織りを錦地で作りましたが、その一本は

お気に入りですが、それ以降はこの色目にあまり触れていません。

 

R0010118.jpg

nord

 

最近、その一本が注目を浴びていたので、

再度考えています。

 

ただ、周りを見回しても

着物と馴染みにくいのか、どこの展示場へ行っても、

あまり『ピンク』は見ることが出来ず、西陣の機屋どこもが、

糸棚にピンクの糸はすでに無い?と思ってしまう、ほどです。

 

モノづくりは、人のしないこと(失敗すること多々)や、

風化しそうなほど昔からネタを捜索して、自分の中で消化、

というのが一つの方法でもあります。

 

そんなこともあって、

うちでもあまり使われていない糸棚から糸を掘り出して、

手探りの試し織りです。

 

その前に、上の写真のようにまず上手く行った流れを使っての

配色からスタートです。

 

IMG_6270.jpg

 

花一色をベタに織れば良いのですが、折角なので、

色を混ぜて(鹿毛引き調に)、奥行きを作っています。

 

また、白地の地と水仙の花の間には『黄』を使って、あまり派手なピンクを

使わなくても明るく見えるように、少し工夫をしました。

 

製品の『帯』とするには、まだ練り込みが足りませんが、全体のバランスは

上手く行きそうな・・・。と手応えはあります。

 

 

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