2011年10月28日
ほんとは凄いけれども、あまり表に出てこない帯。
ということで、この帯です。
『総紗縫』
織りは『総紗縫』と同じく『紗』、もじり織りです。
この紗、織りは同じでも総紗縫の親戚のようなもので、使う素材を変えて、
幅を九寸にした、要するに『なごや帯』です。
総紗縫が軽い、結びやすい、合わせ易いと言ってもらえるので、さらに、
と思い、なごや帯にしましたが、まだ今のところ、爆発的。
とは、なっていません。
個人的には、総紗縫を好きな方で、二本目に良いと思っているのですが、
まだまだ認知度が低いのかもしれませんね。
と、それはそうと、今日のメインはこちら。
総紗縫の出来るまでを模型で伝えることのできる、メカです。
オモチャみたいなものですが、頭の中にシンプルな組織構造がわかるので、
とても重宝しています。
これをまだよく分かっていないスタッフの前で、
『あ〜やって、こうなって、ほら出来た。』
と手であやとりをするように見せますが、これを織物で、ビシッとやる・・・。
相当、たいへんなことは伝わったかな?と思っています。
これを細かく、柄を織り出しつつ、緯をいれて表情を豊かにさせていく、
恵まれた環境にいることを感謝です。