2011年12月07日
しぼしぼ具合。
御召緯を使ってシボを付ける織物があります。
強く糸を撚って、糊付けしているを広幅で織って、
それをお湯に付けるとと、撚った糸がするすると縮み、
生地も今までの幅を保っていられず、一緒に縮む。
イメージとしては、そんな織物です。
『御召緯の織物』
『着る物』として使うと、表面には立体感があり、単なる縞柄一つとっても
表現が優れていて、インパクト大です。
ただし、しぼをやり過ぎてしまうと、ゴワッとしてしまうので、
上写真の無難に羽織になっています(これは、まだ着物でも可能です。。)
帯地は、結びにくくなるまでは、思いっ切り良く、しぼしぼを付けることが
できます。
ですので、しぼの具合は『着る物として』以上『結びにくくなるまで』まで、
です。
今までも『しぼ織』や『Rococo』などで、十数柄と作っていて、
今人気のあるものは・・・。
この柄です。
もう少しすれば、結ばれたところを見ることが出来るかな?
と思いますが、写真でもわかる『しぼ具合』としては、程良く良好。
という感じです。
最近ではこのように予想通りにいくものが、
ほとんどですが、最初の頃は小さなモスラみたいになって、
絹糸が先祖返りしたような感じのモノもありました。
ある程度、地紋や糸の使い方で、この『程良く良好』に落ち着くことは、
そう難しくなく(問題は帯地の幅くらい)、次の目標はと言うと・・・。
『程良く良好』から『モスラ』の間のどこで落ち着かせるか、
という問題です(その方向違いが、結びにくいゴワッと、という所かな?)。
裏地も、進みましたし。
この織物は視界良好です。